2019年9月26日(木)
三ツ石山(みついしさん)に行ってきました。
福島に住んでいる妹夫婦と山に登ることになり、2日間で紅葉の山に行こうということになりました。
1日目はメジャーどころの八幡平に行くとして、2日目はどこにしようかと思案していたところ、時期的に三ツ石山がドンピシャで紅葉しているらしい、との情報をキャッチ。
僕たちは、埼玉からはるばる6時間かけて、岩手に向かうのでした。
ところで、関東圏に住んでいるので、正直、三ツ石山という名前に耳慣れしていません。
山と高原地図の「岩手山・八幡平」に載っていることも、調べてすぐに出てきませんし。
地図を開いても、百名山でも二百名山でもないので、探すのが大変でした。どこにあるんだ三ツ石山…。
三ツ石山は、八幡平と岩手山を結ぶ、裏岩手連峰縦走路上にあります。
秘湯・松川温泉からのスタート
残念ながら、妹の旦那は仕事で来ることができなくなり、3人旅に。
僕たちは、秘湯と言われる松川温泉に前泊し、早朝出発することにしました。
松川温泉のすぐ近くに、三ツ石山の登山口があるのです。
登山口近くには、広めの駐車場があります。
駐車場へは、宿から出発したこともあり、一番乗りでした。
帰ってくる頃には、平日にも関わらず、割と埋まっていました。週末はとても混雑しそうですね。
そこら中に、地熱発電所からのパイプが走っており、所々蒸気が噴き出しています。スチームパンクな世界観を醸し出しています。
中身は温泉の蒸気が流れています。松川温泉は、日本初の地熱発電所が稼働したほどの豊富な温泉資源を誇るのです。
それでは、ここからクライムオン!
登りはじめは、そこそこの急登です。
それも一時間程度で終わり、その先は三ツ石山荘まで傾斜が緩やかに。
もしかして熊がいる?!
途中の標識に、なにやら穏やかじゃない傷跡が。
かじり取られたようにも見えるのですが…。
横を覗いてみると…。目が点。
こ、この爪痕はっ?!
これはひょっとして熊の爪痕では…。
裏岩手連峰縦走路は、熊の目撃例が多いらしいと聞いていたので、ブルってしまう一同。
ここは歌でも歌って、熊さんに我々の存在を知らしめよう。
「あるーひー、もりのなかー、くまさんにー」
「おいやめろ」
三ツ石山荘で一休み
三ツ石山荘(避難所)は、ちょっと開けた三ツ石湿原にあります。
中は清潔感のある佇まい。
昨日お邪魔した、八幡平の避難小屋も綺麗でした。
薪ストーブもあって、ここは雪国なんだなあと実感。
宿で、朝食不要と言ったら作ってくれた弁当をおいしくいただきます。ありがたや~。
山頂は見事な紅葉
さて、山荘から三ツ石山の山頂方面を見てみると…。
そんなに紅葉しているかあ?
山荘があんなに小さく見えるのに、まだ紅葉してない…。
これはちょっと、残念な感じになりそうだなあ…。
と思ったらキタキタキター!
こりゃすごいや!
見事と言うほかない。
興奮しっぱなしのわたし。
yunaさんも大変ご満悦。
山頂からの景色に満足したら、そのままピストンで帰らずに、少しだけ小畚岳方面へ進んでみてください。
小畚岳方面から三ツ石山山頂を見ると、山頂の岩がライオンに見えるんです。
ライオンのてっぺんは、人気があって場所の取り合い。勝者だけが座ることを許されるのです。
ずっと歩き続けたい。目に焼き付けたい。
三ツ石山山頂から、先を見ると、紅葉の道がずーっと続いています。
時間があれば歩きたかったんですが、今回は諦めて、もと来た道を駆け足で下りたのでした。
このままぐるりと進めば、松川温泉に下りられるので、余裕のある方は是非。
まとめ
三ツ石山の山頂付近はぐるり360度、神の絨毯!
岩がアクセントになって、見た目にも楽しい山でした。
コースタイムにして3時間足らずで、この光景はお手軽と言わざるを得ません(関東から岩手まで6時間ということは目をつむり)。
三ツ石山の近くには、岩手山や秋田駒ヶ岳、八幡平など、名だたる山が多いので、松川温泉に宿泊して、秋の山を楽しみつくすことができます。
リピート確定な山なのでした。
松川温泉について
松川温泉は、日本初の地熱発電所が設置されるほど温泉に恵まれた土地です。
今回我々が泊まったのは、峡雲荘。
泉質は単純硫黄泉。皮膚疾患に効くと言われています。
当たり前ですが、硫黄の匂いがかなり強く、一度入浴したらしばらく匂いがとれません。
服にも匂いが移るので、お気に入りの服は避けたほうが良いかもしれません。
洗濯しても匂うため、誰がオナラをしたのか犯人探しが始まる始末。
温泉地で嗅ぐと、温泉に来たなーと思うのに、家で嗅ぐとオナラ感が強くなる不思議。なぜなんだぜ。
三ツ石山ムービー
小畚岳方面から、三ツ石山山頂に向かって歩くだけの動画ですが、これだけでも三ツ石山の魅力が伝わると思います。
動画よりも、実際はもっと綺麗です。もう本当に。
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