伯耆大山 真っ白に染まった剣ヶ峰の稜線を見に、中国地方最高峰の頂へ 【鳥取県】

2023年1月11日~12日

どうも、yunaです。

今回は厳冬期の伯耆大山に登ってきました。
大山は2022年の夏に登りに来ていて、今回が2度目となります。鳥取県に来ること自体が初めてだった前回は、「大山も登っちゃったし、もう当分鳥取に来ることはないかもね、遠いしね…」と話していたのに、まさか半年も経たずして再訪するとは。
自分たちの技量にあったちょうどいい雪山かつ、魅力的な雪稜を歩きたい!となったときに、近場では思いつかず。あ!大山いいじゃん!行っちゃうか!とゆるい感じで遠征雪山旅が計画されました。
ご存知の通り、冬の日本海側の中々晴れない…。晴れを狙うのは難しいところですが、この日は朝から快晴!!最高の天気の中登ることが出来ました。

山旅サマリー

ルート紹介

南光河原駐車場(6:13)→夏山登山口(6:18)→六合目避難小屋(8:46-9:15)→大山山頂(10:23-12:36)→六合目避難小屋(13:35)→夏山登山口(14:20)
CT8時間7分(標準CT5時間10分)
休憩、撮影時間が含まれています。

大山の北壁ビューポイントを通るコースなどもありますが、今回は一番ポピュラーなルートをピストンで登りました。
のルートは、厳冬期でも夏と全く同じ登山道を辿っていきます。

山旅費用(一人分)

駐車場代:1000円(入庫日24時まで有効)
大山Tシャツ:2640円
温泉代:450円
合計4090円 食費・登山口までの交通費除く

今回の装備

〇ストック

ブラックダイヤモンド Wsトレイル BD82382

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13,950円(06/12 20:13時点)
Amazonの情報を掲載しています

〇ピッケル

〇12本爪アイゼン

〇ゲイター

〇冬用登山靴

1日目:鳥取県を観光

夜通し運転して鳥取県へ

米子自動車道からおはようございます。前日の夜からひたすら運転すること10時間。
ようやく目の前に現れた大山!!4ヵ月ぶりの大山は、真っ白に雪を纏って美しい姿になっていました。
夜通し運転をして山に登る体力は残っていないので、1日目はゆっくり観光をして、翌日大山に登る計画です。

境港にあるお食事処 かいがんで贅沢朝ごはん

まず朝ごはんを食べるために訪れたのはお食事処 かいがん
境港にあるので新鮮なお魚が食べられ、早朝から営業しているのが魅力です。

海鮮丼と天ぷら、小鉢が色々付いたセットを注文してみました。
めちゃくちゃおいしい!お魚は全く筋張ってなく、口の中でとろける~!前回鳥取に来た時も海鮮を食べたけど、山陰の海鮮のおいしさは衝撃を受けます。
まったく、朝からこんなに贅沢していいのでしょうか…。このボリュームで1人2000円しないお値段だったので、コスパも最強です。

こちらのお店は2023年3月に閉業してしまったようです。残念…。

ベタ踏み坂で有名な江島大橋

続いて訪れたのは、江島大橋。この辺りに観光に来た人は必ず立ち寄るスポットではないでしょうか。
ダイハツのCMでベタ踏み坂という愛称で有名になった、島根県と鳥取県を結ぶ橋です。
遠くから望遠レンズで撮影すればもっと急勾配に見えるようですが、近くで撮影してもとても大きくインパクトのある橋でした。

水木しげるロードを歩く

お次はこちらも外せない観光スポット、水木しげるロード

市営の日ノ出駐車場に車を停めて歩きます。ここからしげるロードまでは160m。
私たちは滞在時間2時間未満で駐車料金は300円でした。

ここ以外にもいくつか市営の駐車場が近くにあります。
合わせて300台以上は駐車出来るので、停められないといったことはなさそうです。

水木しげるロードのガイドマップ。
エリアごとにテーマが決められていて、888mの間にみっちりと見どころが詰まっています。

まずは鬼太郎たちと記念撮影。

歩き始めると、たくさんの妖怪ブロンズ像がお出迎えしてくれます。
序盤は全ての妖怪を写真に収める意気込みで撮影していたけど、177体もあるらしく途中で挫折しました。

花子

ゲゲゲの鬼太郎は、私の世代じゃないので主要キャラしか分からない!
そんな私でも楽しめたので、流石国民的漫画だな~などと。

トイレの案内板にも鬼太郎が。
周りを見渡すと色々な所に隠れているので、探しながら歩くのも楽しい٩(^‿^)۶

こうして歩いていくと境港駅前へと辿り着きます。
駅前も鬼太郎で賑わっていました。街灯が目玉おやじなのがとてもかわいい。

足湯なんかもありました。

鬼太郎と目玉おやじ

帰りは道路の反対側に渡れば、行きとは違うブロンズ像を見ながら歩けます。
夜はライトアップも行っているようで、影絵でしか見れない妖怪も現れるみたいです。

鬼太郎グッズショップや、妖怪モチーフのパン屋さんまで。
どこまで行っても鬼太郎ワールドです。

〇〇ロードとか□□街と名の付いたところって、想像よりコンパクトだったり期待外れなことが多いけど、水木しげるロードは全長888mとしっかり見応えがありました。
2時間あっても回り切れなかった!
ここまで来たら出雲大社にも行きたかったけど、いかんせん1日しか観光に時間を避けなかったので今回は断念。

弓ヶ浜から大山を眺める

お次は弓ヶ浜に移動しました。
弓ヶ浜は日本の渚100選に選定されていて、美しい景観が魅力的です。ここからは大山がとてもきれいに見えるので、是非立ち寄って欲しいスポット!

街中を走っていると、視界に入るのはやっぱり大山。

伯耆富士と呼ばれているだけあり、きれいな裾野が富士山のようです。
山に登らない人だったら、富士山だよ、と言って写真を見せても気付かれないかも。
ほとんど同じような写真だけど何枚見ても飽きない美しさです。

ラーメン 鈴蘭で夜ごはん

夜ごはんはラーメン鈴蘭へ。
前回鳥取に来た際に食べた、名物の牛骨ラーメンがとってもおいしかったので、今回もおススメのお店を調べてやってきました。

しかし、こちらのお店は牛骨ラーメンをやっていないということが入店してから発覚…。痛恨のミスをしてしまいました(◞‸◟)
という訳で「鈴蘭しょうゆラーメン」を注文!あっさりしてそうに見えて、スープにコクとうまみがしっかりあって、とてもおいしいラーメンでした。

道の駅 大山恵みの里で車中泊

翌日に備えて、大山から一番近い道の駅 大山恵みの里で車中泊をしました。
近くにコンビニもあるし、車通りも少ないので静かに休むことができました。

2日目:厳冬期大山に登る

駐車場を目指す

南光河原駐車場からおはようございます。
朝5時頃到着し、その時点で7割程度の埋まり具合でした。登山口から少し離れますが、県営の巨大な駐車場もあるので停められない心配はなさそうです。
12月末~3月末までは駐車場は有料で、出庫の際に料金を払います。
電気の付いた建物の中にトイレがあって、なんと温座でした!嬉しい!

駐車場情報

駐車可能台数 58台
料金 1日1000円
トイレ あり(清潔度★★★★★)
アクセス 容易
最寄りのコンビニ セブンイレブン大山インター店(MAPはこちら)

この日は気温がそこまで低くなく、寒がりの私たちも全然平気なレベルでした。
しかし、いつものことながら、雪山は装備が大変で手間取ってしまいます。YouTubeの撮影準備もプラスであるのでねえ…。1時間以上掛かってやっと出発!

santama
イヤミか貴様ッッ

夜明け前の夏道登山口から六合目まで、ひたすら樹林帯歩き

6:18

道路に出て少し歩くと、大山夏山登山口があります。
登山口の標高は780mで、この時点で雪はたっぷり。これでも例年と比べると少ないようですが。
大山は標高が低いものの、地形が急峻で日本海に近いため積雪量はとても多くなります。この標高でも本格的な雪山が楽しめるのが魅力ですよね。

登山口から奇妙な鳴き声が聞こえてきて(おそらくサル)、ビクビク怯えながらのクライムオーン!

本日目指すピークは弥山で標高は1709mです。
標高差1000mを登るわけですが、延々と登り一辺倒でなかなか辛いです。

9月に登った際の様子がこちら。
とにかくひたすら階段が続く登山道で辛いことは確かだけど、整備が行き届いていて歩きやすかったです。

夏は階段がひたすら続く登山道ですが、冬は雪で埋もれるので、階段の歩幅に合わせなくていいのが嬉しい。
個人的には夏よりも冬のほうがするする登れた気がします。

二合目を少し過ぎたところで、少しだけ平坦区間に。
後にも先にも緩やかなのはここだけなので、足を休める貴重な時間でした。

空がだんだんと明るくなってきました。考えてみると、暗いうちから登り始めたのってすごく久しぶりな気がする。

もう既に下山してくる登山者もいて、ご来光目当てで20人くらい山頂にいたみたいです。
ご来光登山に憧れはあるけど朝よわよわマンだからな~。

階段が出ているところがあったので、足を引っ掛けないように注意しましょう。

登山口から300m登りましたが、景色は全く変わりません。
五合目までは、美しいブナ林の中を黙々と登っていきます。

ようやく五合目に到着。
登り一辺倒で汗をかいて、立ち止まると寒い。会話は自然と暑い寒いかしか言ってませんでした。
雪山では汗冷えしないように、ペースに気を付けないとですね。

前方には北壁が姿を現しました!
左手のピークは三鈷峰さんこほうで、右手にちょこんと見えるのがユートピア避難小屋です。

数年前に、「にっぽん百名山」であちらのルートを歩くのを見て、小屋の周りにたくさんのお花が咲き乱れていたのが印象に残っています。
一般的なルートではなく、未整備の登山道なので難易度は高そう。

行者登山口との合流地点に来ました。
下山は、北壁を間近で見られる左の行者コースがおススメらしいですが、部分的に急で歩きにくいそうです。

ここで後ろを振り返ると、弓ヶ浜半島島根半島がきれいに見えました。

これから歩く稜線も見えてきました。雪山では登山者が歩く姿がよく目立つ!

8:46

六合目避難小屋に到着です。

六合目は、北壁の全容をよく見渡すことの出来る絶景スポット!
迫力があって、荒々しい姿がかっこいい。

避難小屋は積雪量が多いと完全に埋まるみたいだけど、この日は全然そんなことなかったです。
スコップがあって、中にも入れるようになっていました。

小屋内の様子。
広角撮影したので分かりづらいですが、左手に携帯トイレブース、右手には休憩スペースがありました。

この先は傾斜がさらにきつくなり、風にさらされるので装備を整えてから登ります。
ピッケルもここで出しました。

六合目避難小屋からは、爆風の尾根道歩き

避難小屋から稜線に上がる取り付きの雪がぐずぐずで、足元が全然定まらず難儀しました。

何とか登り、いよいよお楽しみの稜線歩きの始まりです!

避難小屋までの樹林帯とは打って変わって、明るい尾根道になりました。イヤッフーイ!!
トレースはしっかりあって歩きやすいけど、道幅が狭いところもあって一歩外れたら簡単に滑落するので注意はしましょう。

だいぶ登り、遮るものがなくなったので景色がよく見えます。
日本海がとっても近いなあ。影大山も出来てる!!

風は強いけれど、空はすっきりと青くて素晴らしい眺望です。山頂からの景色も期待できそう。

無雪期は六合目以降も背丈くらいまで草木に覆われているので、こうして比べると全然違う山のようです。

日本海からくる強風によって生み出された雪の造形物。
一つとして同じものはないので、神秘的でいつまでも眺めていられる美しさです。

一旦天候が崩れれば、標高3000m級に匹敵するほど厳しい山になる大山。
「東の谷川岳、西の大山」と呼ばれるほど冬の遭難事故が多いことでも知られています。

風は依然として強く、横から谷側に押されるような感覚です。最後は這うように登りました。

山頂付近は広大な雪原大地

急登を登り切った先には、広大な山頂大地がお出迎え!
一面雪原になっていて、思わず感嘆の声を上げてしまいました。

ポールが道標となって山頂まで設置されているので、迷うことなく歩けます。
それにしてもいい天気!大山は晴れることが少なく、SNSなどでは定期的に嘆きの虚無写真を目にすることがありますが、私たちは二度訪れて二度ピーカンなのでとても嬉しい( ◠‿◠ )

山頂は本来であれば、天然記念物であるダイセンキャラボクがこのように一面に広がっています。今はこのキャラボクの上を歩いているのかと思うと、何だかいけないことをしているような気持ちに。

雪原は、トレース以外のところを歩くと容易に膝までズボズボと埋まります。

途中で重装備の登山者とすれ違いました。
剣ヶ峰に行ったのでしょうか、カラビナをかちゃかちゃと鳴らして歩く姿はとてもかっこよかったです。

避難小屋が見えれば山頂はすぐそこ。

小屋の上部にあったタルチョに雪が付いて、風が吹くたびにゆらゆらと揺れる姿が、雪の洗濯物を干してるみたいな光景になっていました。

10:23

1709m、大山山頂に到着です。
急登、強風としんどかったけどめちゃめちゃ楽しかった!!

剣ヶ峰へと続く美しい稜線を眺めつつ、大山頂上避難小屋で休憩

こちらがこの目で見たかった景色、雪を纏った剣ヶ峰です。

本当の中国地方最高峰、剣ヶ峰です。標高は1729m。
弥山から剣ヶ峰の稜線は崩落が進んでいるため、無雪期の縦走は禁止されています。
冬季はOKですが、上級者向けとなっていて、ロープを使用するなど高度な技術が必要となる区間。

剣ヶ峰へと続くトレース。意外にも登りに行く人は少なくないようです。
私も進んでみたい気持ちはあるけど、ロープワークが必要な世界には足を入れないと決めているのだ…!

安全に進めるところまで行ってみました。
とても絵になるかっこいい写真が撮れて、これだけで大満足です。

避難小屋でお昼を食べつつ休憩します。小屋内は結構広々しています。
冬季は無人小屋になりますが解放されていて、トイレも利用出来ました。

ピストンで駐車場まで下山

12:36

名残惜しいですが、これから埼玉まで帰るというミッションが控えているのでそろそろ下山します。
下山時は海に向かって下りていくので、登りとはまた全然違う楽しさがあります。

下山のほうが滑って怖いかなと身構えていたけど、とてもすいすい下れました。

雪山始めたころは、こんな傾斜が怖くてギャーギャー言ってたけど、3年目ともなると慣れたもんですね。

13:35

あっという間に六合目避難小屋まで下りてきました。
体感的には登りの4分の1くらいの感覚。雪が適度に締まっていたのがよかったです。

ここから先はまた樹林帯ゾーンを延々と下っていきます。
霧氷が出来ていたらまた楽しみがあってよかったんだけどな~。

下りに飽きてきた頃に始まる落書きタイム。絵心のあるsantamaさん作、うちの猫ちゃん。

14:20

こうして何事もなく登山口まで帰ってきました。
がっつり雪山を楽しめて、最高の1日でした( ◠‿◠ )

今回立ち寄ったお店

モンベル 大山店

南光河原駐車場から歩いて数十mの距離にある、モンベル大山店で店舗限定Tシャツを購入。
大山が後ろに聳えていて、とても良い立地に建っているモンベル。多少の忘れ物をしてもここで買えば何とかなるという安心感もあります。

ラーメン 悟空

下山後はラーメン 悟空へやってきました。

前日はリサーチ不足で失敗したので(あれはあれでとても美味しかったんだけどね)、念願の牛骨ラーメン!
これこれ。これを食べなきゃあ埼玉には帰れませんよ。全国の定番メニューにしてほしいくらい好きな味です。お腹ペコペコだったので、唐揚げと餃子もセットで注文!
雪山登山後のラーメンは、冷えた体に染み渡って最高の一杯でした。

おーゆ・ランド

お腹を満たした後は温泉、おーゆ・ランドへ。
山陰で有名な皆生温泉街は日帰り入浴をやっているところが少ない。何よりお高め…。
こちらは450円とリーズナブル!しかし、大浴場には石鹸類がなく、小さな石鹸とリンスインシャンプーを各50円で購入します。洗面道具は持参するのいいでしょう。
ドライヤーも有料で、30円入れると3分使用出来るというタイプでした。

大山の動画

動画も作成しています。ぜひ、登山道の雰囲気を楽しんでください!
気に入って頂けたら、チャンネル登録とグッドボタンよろしくお願いします!

今回のお役立ちアイテム

強風が吹いても、顔を暖かく守ってくれる強い味方!

雪の照り返しは想像以上に凄まじい。目の炎症を防ぐためにも必携!

地図はどんなときでも携帯しましょう。

大山登山を振り返る

伯耆大山、厳冬期に登りに来て本当によかったと思える山でした。
雪山を初めて3年が経って数々の雪山に登ってきましたが、私が理想とする雪山にようやく出会えた気がします。
独立峰ならではの開放的な景色、日本海が見渡せる爽快さ、穏やかな山頂大地の先に突如現れる洗練された山容の剣ヶ峰。どれをとっても見惚れる美しさここにはありました。
コースタイムの丁度良さ、程良い緊張感も相まって、唯一無二の素晴らしい山だと思います。
前日の米子観光の際にも、大山が見える度にわあ~と声を出してしまうほどの存在感。存在感がありすぎて2000mないなんて未だに信じられない…!
埼玉から950km、運転は大変だけどそんなのどうでもいい!と言えるくらい何度も登りに来たいと思える雪山でした。
このあたりでは、三瓶山や氷ノ山など登りたい山がまだまだあるので、いつかそこらへんを絡めて再訪したいです。



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