2018年10月2日〜10月5日
どうも、yunaです。
去年の大型連休は3泊4日で立山と剱岳に行って来ました!
前回は立山をお送りしました。今回は後編、剱岳です!遂に、憧れの剱岳に登っちゃいますよー!
3日目:剱岳へ出発
朝4時起床。剱岳に無事に登頂出来るのか、不安とドキドキと…皆さんのいびきで全然寝れなかったyunaですヽ(;▽;)ノ
食堂で朝ごはんのお弁当を頂き、5時半ごろに劔澤小屋を出発しました。お弁当組の中では1番ちんたらしてました。何でいつもこんなに時間がかかるんだろうねえ…?
剱岳には出来るだけ身軽で登りたかったので、yunaはザックを劔澤小屋に預けてチェストバックだけで行きました。yunaが身軽な分、santamaはザックで2人分のレインウェアなどを持ってくれましたm(__)m


手を使って登る岩場が多いので、ストックは不要と判断。カメラも本当は持って行きたかったのですが、カメラに気を取られて滑落する危険性や重量などから泣く泣く置いていくことにしました。なのでここから先はiphoneで、写真少なめになります…。
一服剱、前剱と難所続きの剱岳

まずは剱岳の麓、剣山荘を目指します。まだ完全に夜は明けていないのでヘッドライトを装着。このように、ゴロゴロガレ気味の道を登ります。ペンキでしっかりルートを示しているので、迷う心配はなし。

途中の美しい紅葉に癒される。少し緊張がほぐれます。奥には、唐松五竜が顔を出す。

20分で剣山荘に到着。ヘルメットを借りて、遂に剱岳へ!!1日500円。(ヘルメットは先着順で貸し出しているので、なくなることもあります。借りる方はお早めに。)
剣山荘の裏手に回り、登山道に足を踏み入れます。まずは一服剱を目標に!

早速鎖場が現れますが、ここは使わなくても大丈夫そう。(写真には写っていません。)山頂までの往復で13の鎖場があるので、少しも気は抜けません(><)

小屋を出発してから、30分で一服劔です。目の前には前剱。圧倒的迫力…。ここでsantamaのいつものが出ました。

で、でたああああぁぁぁ〜〜〜!
この急斜面を見て、怖気付いたようです。近くにいた修験者さんが、
「ここで見るよりも登りは怖くないですよ。下山中に事故が多いので気をつけて下さい。」と声を掛けて下さりました。
小屋の方も、下山時にこの場所で1番事故が多いと言っていました。落石、浮石、つまずいての転落…。鎖場よりこういうガレ場で気が緩んじゃうですよねえ。
修験者さんはここで法螺貝を吹いていました。その音色に少し安心。santamaも前に進むことを決断。


前剱まで半分くらいの地点。後ろを振り返ると、一服剱で剣山荘が見えません。遙か遠くには小さく劔澤小屋が見えます。

3番鎖場。大岩を右手に、こちらもなかなかの鎖場を登っていきます。

平坦だと、ホッとしますね。ここを過ぎると前剱に到着です!その後、登りと下りでルートが分かれます。

すぐ現れるのが、4mの鉄のブリッジと岩に沿って歩く5番鎖場。細いながらも足場のステップは付けられているので、それほど怖くはないです。

ブリッジの左右はもちろん切れ落ちています。慎重に渡りましょう!雨が降ってたらめちゃくちゃ滑りそうで怖いわ…。

前剱の門〜平蔵の頭〜平蔵のコルと下ったり登ったりの繰り返し。写真がなかったのでここは割愛。

そして遂に来ました!
9番鎖場、カニのタテバイです!!!
このそそり立つ岩の壁を登っていきます。足場もしっかりあるので、鎖を掴みながら確実に登ればそんなに怖くはありません。santamaはヨコバイよりもタテバイの方が怖かったようですが…。ただ、私の後ろを登ってきていた方が、距離を結構詰めてきたので焦っちゃいました(⌒-⌒; )落石の心配もあるので、ある程度の距離は空けたいですね。
そしてしばらくガレ場を登れば…。

はい!剱岳山頂に着きましたー!!!!\( ˆoˆ )/
長かった。怖かった…。コースタイム+1時間半で何とか怪我もなく無事に辿り着くことが出来ました!とにかくずっと気を張っていたので、感覚的にはあっという間でした。あの険しい道を自分の足で登ってきたんだなあ。本当信じられない!

2人の勇姿。yuna、ヘルメットが斜めってる。最後までかっこつかず(笑)
山頂は風が強く吹き、寒かったので行動食をササっと食べたらすぐに出発しました。
剱岳の真の恐怖は下りだった

来た道と同じ、ガレ場を下っていきます。すぐに登りと下りの分岐があるので、下りの方に進みます。


そして今回の旅でyunaが最も怖かった難所。
それはカニのヨコバイでございます!!
1歩降りてしまえば、足場はちゃんとあるので何ということもないんですが(5番鎖場のように岩に沿って歩く感じ)
その最初の1歩がものすごく怖いんですヽ(;▽;)ノ
santamaは前を歩いていた人の足の運び方を見ていたらしく、なんなくクリア。
yunaは息を整えて精神統一…。と、後ろから登山者がやって来たので慌ててヨコバイに取り掛かります。
え〜、下が全然見えない!怖い。
焦りと恐怖と緊張と、何だかよく分かんなくなってしまい

と訳の分からないことを言い出す始末。(笑)
劔澤小屋の方にも、ヨコバイは必ず右足から下りてくださいとしっかり説明を受けたのに…。

ひいい!すいません!分かっていたんですよ、ただ、いつも主に左足で重心取ってたもんですから、ほら、安心感があるというか…、すみません!右足から下ります!!!

右足から下りたので、足がもたつきませんでした。これが正解です(笑)体と鎖は距離を開けることで、足元がよく見えます。比較的新しく、整備された鎖なので安心して体を委ねましょう!なかなかの恐怖写真ですねヽ(;▽;)ノ

まだまだ気を抜くことは許されません。ヨコバイが終わるとすぐに、断崖絶壁に取り付けられた垂直の梯子が現れます。

真下から見るとこんな感じです。

こんな鎖場もあり…。

ケルンのある広場で一休み。休憩するのに丁度良い広さです。

さあ、もう一踏ん張りですね!

前剱まで戻って来ました!1番事故の多いガレ場。えぐい斜度…。ここを下るのにかなり時間がかかってしまいました(◞‸◟)多分コースタイムの倍近く(◞‸◟)下りきり、一服剱をまた登り返せば、剣山荘が見えて来ます!
無事に帰って来れたよー!ただいまー!

この後雷鳥沢キャンプ場まで戻る予定でしたが、もう歩く気力がなくなってしまったので剱澤小屋でもう1泊お世話になることに。(当初の予定とは全く違う行程になってしまったな…)

剱澤小屋まで戻り、剱岳を眺める。何度も怖くなって帰りたいと思ったけど、最後まで頑張ってよかったなあ。

今日の夜ごはんは、あったかご飯に熱々かぼちゃスープ!メインはお肉のチーズ巻き!そしてふろふき大根でした٩(๑❛ᴗ❛๑)۶おいしすぎ〜〜!!本日も大満足ご飯、ご馳走様でした!

ご飯を食べ終わって外に出て見ると、ヘッデンの明かり!まだ下りている人がいるようです。時刻は18:33。

小屋の方でしょうか。3人ほど、登山者の迎えに行っている様子が見えました。小屋近くまで下りて来ていたのでよかったですが、遅くとも16時には小屋に到着しているのが理想ですよね。
今日はいびきもなく(笑)、緊張もほぐれたのでぐっすり熟睡できました(( _ _ ))..zzzZZ
4日目:雷鳥坂から雷鳥沢キャンプ場へ
5時起床。朝ごはんを食べ身支度をして、外に出る。

赤く燃える剱。かっこいいです。後ろ髪引かれつつも、下山開始します。

剱沢キャンプ場の近くの池。逆さ剱見えています!だいぶガスってきたなあ。
ここから約1時間で剱御前小舎に着きます。ひたすらガレ場を登る。この区間で激しい雨に打たれました(´༎ຶོρ༎ຶོ`)
雷鳥坂を経由して雷鳥沢キャンプ場に戻ります。雷鳥坂は傾斜はそれほどキツくなく、ガレ場で浮石はあるものの、すごく歩きやすい道。

室堂は完全にガスの中。

すると、雷鳥発見!!!4羽もいました。やっぱりガスの中で遭遇する確率は高いな・:*+.\(( °ω° ))/.:+みんな仲良く毛繕いに夢中でした。

ガスの中の紅葉もまたきれい。

キャンプ場が見えてきました!心配していた私たちのテントも頑張ってお留守番していてくれたようです!飛ばされていないか心配でしたが、よかった!!

立山(雄山)に向かう稜線。ガスが晴れてきました。たくさんの人が行列をなして登っています!

この橋を渡れば、キャンプ場はすぐ!下りてきたぞー!

テントを撤収して室堂平に向かいます。ザックの重量アップ+登りの階段がきつい〜〜!

初日にはガスまみれだったみくりが池。今日も快晴とはいきませんでしたが、いい景色。



行きに見たときよりも紅葉が進んで、より一層きれいに見えました!

名物黒部ダムカレーは食べずに、ソースカツ丼をチョイス。

トロリーバスはこの年で最終運行。1964年から走っていたトロバスは、電気バスに生まれ変わります。54年間お疲れ様ですした!ラストイヤーに乗れてラッキー(?)でした。
帰りに寄った温泉、薬師の湯

う〜ん。お風呂上がりのコーヒー牛乳最&高!!!
立山・剱岳登山を振り返る
約1年前のことを思い出しながら、この記事を書いている現在の私はああ、めちゃくちゃ楽しかったなぁ。です。しかし、剱岳を登頂した日の日記を見返して見ると、総合的に言ってもう2度と登りたくない。と書いてありました(笑)こんなにも心境が違うものか…。
今、確実に言えることは剱岳に登ってよかったなということです。一般登山道では最も難しいとも言われている剱岳に登れたということで、自分に自信がついたし、色々なチャレンジをする時に背中を押してくれる。あの剱岳に登れたんだ!出来ないことはないと!そして、あそこまで鎖場が連続する山は初めてだったので、本当に登りながら勉強になりました。
評判通りの簡単には登頂出来ない険しい山、常に気を引き締めて登らなくてはいけない。しかしその先に待っている山頂の景色、達成感は素晴らしいものなのでした。
santamaの記事もぜひお読みくださいね。
◯ダウン、ハードシェル
◯携帯電話、財布
◯へッドライト、手袋
◯飲み物1人1.5L、行動食