【福島】猫魔ヶ岳~雄国沼 日本一のニッコウキスゲの大群落を見に行ってきた

2022年6月30日

どうも、yunaです。

今回は、6月下旬~7月上旬に見頃を迎えるニッコウキスゲを見に、福島県の磐梯朝日国立公園に位置する雄国沼に行ってきました。
雄国沼は、santamaさんが珍しくずっと行きたい!と言っていた山のひとつです。私は名前を知っている程度で詳しいことは知らなかったのですが、ニッコウキスゲが密集して咲いている姿はお見事でした!
八方台登山口から、猫魔ヶ岳を経由して雄国沼に向かうループルートで歩いてきました。

山旅サマリー

ルート紹介

八方台登山口(9:28)→猫魔ヶ岳(10:21-10:35)→雄国沼休憩舎(12:45-14:01)→湿原入口~周回(14:29-15:26)→金沢峠(15:36)→猫魔ヶ岳(17:50)→八方台登山口(18:49)
CT9時間21分(標準CT5時間55分)
休憩、撮影時間が含まれています。

雄国沼への最短ルートは、金沢峠のピストンで往復30分。
それでは物足りないし、猫好きの私たちは「猫」とついたピークにも立ち寄りたいね、ということになり八方台から登ることにしました。

令和5年6月現在、昨年の豪雨により林道が通行止めになっている影響で、金沢峠行きのシャトルバスが運行中止となっています。
そのため、金沢峠からは登山出来ない状況です。

山旅費用(一人分)

合計:0円 食費・登山口までの交通費除く
磐梯山のすぐ近くに義実家があるので、お風呂もご飯も頂いちゃいました(^ω^)

ニッコウキスゲの開花状況やシャトルバスの運行情報はこちらから

駐車場を目指す

前日に「道の駅 猪苗代」で車中泊をしました。
6月下旬ともなれば暑さも厳しくなってきて、車中泊もそろそろキツイなと感じました。
何とか自作の網戸で乗り切る!!


朝ごはんにカレーを食べたら、登山口に出発です。

6時過ぎに八方台登山口駐車場に到着。
ガスが出てきてしまい、あまり天気はよろしくない…。

駐車場情報

駐車可能台数 70台(第二駐車場は50台駐車可能)
料金 無料
トイレ あり(清潔度★★★★)
アクセス 容易
最寄りのコンビニ セブンイレブン裏磐梯店(MAPはこちら)

ちなみに八方台は磐梯山の登山口でもあり、3年前にここから磐梯山に登りました。

9:28

天気が12時頃から回復する予報だったので、それに合わせて仮眠することに。
結局8時半まで寝て、ちょっと遅めのスタート。起きたら更にガスが出てきているけど、本当に晴れるのか…?
雄国沼に向かう登山道は休憩所の左手を進んでいきます。

登山届の提出をしてから登り始めます。

登山口にいた謎のキャラクター。このこは「おぐにいさん」と名付けよう!

ガスの中、猫魔ヶ岳へ向かう

猫魔ヶ岳やまびこ探勝路というブナ林を緩やかに登っていきます。
遅い時間にスタートしたからか、登山者もほとんどいなくて静かです。樹林帯の中のガスって、幻想的でいい雰囲気でるよね。でも稜線に出たら頼むよ、君たち!

登山道はぬかるみがひどいところもありました。滑らないように注意しましょう!

ジメジメとした樹林帯に咲くギンリョウソウ。あちこちで見つけましたよ。

タニウツギゴゼンタチバナなどのお花も登山道を彩っていました。

序盤は緩やかな登りでしたが、山頂直下は少し傾斜が出てきました。

10:21

駐車場から1時間ほどで猫魔ヶ岳の山頂に着きました。
名前に『猫』と付いているだけあって、猫の置物があったり山頂標識にも猫がいたりと猫づくし♪

本当は展望が開けるんだけど、相変わらずなーんにも見えず。久しぶりにこんなにガスったなあ…。

帰りに晴れることを祈って、とりあえず先に進むことに。また樹林帯歩きになります。

この鐘状に花をつけるやつ、全然区別がつかないんですよね。ウラジロヨウラクでいいのかな…?

20分ほど歩くと猫石と呼ばれる大きな石が現れました。
その昔、弘法大師が法力によって大きな化け猫を調伏して、大岩で抑え込んだということでその名が付けられているそうです。

この先も特に何の面白みもない樹林帯が続きます。
思っていたよりも樹林帯歩きが長く、想像では尾瀬みたいに木道があったりするもんだと思っていたなあ。

ぬかるみに足をとられて盛大に転ぶsantamaさん。これは笑った。

増水時渡渉注意と地図上に書かれていたあたりです。
沼が近くなってきたからなのか?登山道上に水量が増えてきたように思います。

そして私は木の根っこに足を引っ掛けてこれまた盛大に転びました(笑)。
先程の仕返しかのようにめちゃめちゃ笑うsantamaさん…。

猫魔ヶ岳から歩くこと1時間、雄国沼が見えてきました。

沼の奥には肉眼で分かるほど一面黄色くなっている場所が!!
遠くから見ると菜の花畑みたいだけど、ニッコウキスゲであんなに黄色くなっていると思うとすごいな…。本当に黄色の絨毯だ…!

ようやく樹林帯を抜けて、この先は沼の周りをぐるっと歩いていきます。

このタイミングで予報通り青空が見えてきて、テンション上がってきました!

金沢峠の展望台テラスとトイレが、山の上に見えました。
シャトルバスが通っているから湿原は観光客で賑わってそう。

足元には、アザミアヤメが咲いていましたよ。

雄国沼休憩舎でひと休み

12:45

雄国沼休憩舎に着きました。早く湿原を歩きたいけど、先にお昼ご飯を取ることに。

外の広場には中学生がいっぱいいました。福島県民は雄国沼が遠足の定番だったりするのかな?
湿原でかち合わなくてよかったなどと思ったり。

小屋内はきれいで、壁に沿ってベンチがありました。掲示物もいろいろあって楽しめましたよ。
ただ、トイレがとんでもない状態に…。この日は利用客が多かったからなのかもですが、便器からペーパーが溢れかえっていて残念な気持ちになりました。
山の中で普通にトイレが使えるってとてもありがたいことなので、みんなできれいに使っていきたいですね。

お昼ご飯はホットサンドにしました♪
お手軽でおいしい!…だけど、暑い日にパンはやっぱり喉を通らないですね(笑)。
ちなみに小屋内には「火気注意」としか書かれていなかったんですが、実際は火気禁止みたいです。なので、外で作ってから中で食べるって感じにしました。

ニッコウキスゲが咲き乱れる湿原を散策

14:01

1時間ほど休憩したら本日のメイン、ニッコウキスゲを見に湿原に向かいます。

湿原に辿り着く前にフライングニッコウキスゲをゲット!

休憩舎から湿原までは20分ほど歩きます。この道中、こもれびのトンネルがあって、歩いていてとても気持ちよかった~。
途中で金沢峠との分岐があり、左に下る形で進みます。

14:29

湿原入口です。ここからは「雄国沼湿原植物群落」として国の天然記念物に指定されているそうです。

木道は一方通行になっているので、右回りに進みます。一周20分くらいで回れちゃいます。

どんどんニッコウキスゲの数が増えてきて、黄色の面積も大きくなってきました。

雄国沼も大きく見えてきました。
雄国沼は、猫魔火山の火山活動によって陥没して出来たカルデラ湖。
かつて沼の大きさは現在の半分ほどでしたが、江戸時代に行われた灌漑工事で大きくなったみたいですよ。

そして一番の群落地に到着しました。ニッコウキスゲってこんなに密集して咲くの?と、とにかく驚きでした。初めて見る景色に興奮しまくりです。
ニッコウキスゲの面積当たりの生息株数は、なんと尾瀬を上回り日本一の雄国沼!!

よく見るとまだ蕾の状態のニッコウキスゲもちらほらありますが、ほぼ満開という一番いいタイミングで来れたのがとても嬉しいです。
木道も見えなくなるくらいニッコウキスゲの数が本当にすごい。お花畑に立ち入ってるみたいに見えちゃいます。

湿原に着いた時間が遅かったので、登山者はまばらでゆっくり写真も撮れました。

青空と黄色いお花畑。いよいよ夏が来たな~と感じる風景ですね。
今年もこんな気持ちのいい青空の下、たくさん夏山に登れたらいいな。

木々に覆われた山のてっぺんに見えるのは、さっき通ってきた猫石です。
帰りは展望が期待出来そうです!

金沢峠からカルデラの淵を歩いて八方台登山口に戻る

15:26

1時間たっぷりとニッコウキスゲを堪能して、気付けば15時を回っていました。また帰るの遅くなっちゃうな…。

金沢峠までは整備された階段を15分ほど登ります。

金沢峠の展望台は観光客で賑わっていました。
観光客が増えたことによるごみ問題やし尿処理の関係で、2005年からニッコウキスゲの見頃の時期は、マイカー規制が行われるようになりました。
今日一日を振り返ってみると、登山客よりも観光客のほうが断然多かったもんな~。

目の前には喜多方市ののどかな風景が広がっていました。

来た道とは違う道で駐車場へ戻ります。
最初は車道歩きが続きます。晴れて気温も上がってきたから、コンクリートの照り返しがあっつい!

ここからも猫石がよく見える。
奥に聳える存在感のある山は磐梯山です。こんなに近くにどんと見えていたのね!

少ししたらまた樹林帯に入っていきます。猫石までは登り返しがあって結構疲れました。
行きにも思ったけど、樹林帯がCTよりも体感的に長く感じました。

帰り道にもギンリョウソウを発見。大きなカエルにも出会いましたよ~。
あとは、アブにたくさんまとわりつかれて厄介でした…。オニヤンマくんって使ったことないけど、効果の程はどうなんでしょうか?

猫石に到着です。行きはガスガスだったけど、帰りはばっちり見えた!
こんなに素敵な景色が広がっていたんですね。

さっきまで歩いていた雄国沼。
尾瀬と比べたらコンパクトな湿原だったけど、満足度は劣ることなく高かったな!

北西側には大きな猪苗代湖。見えると嬉しい、福島県のシンボルだと思っています。
冬はしぶき氷が有名ですが、夏はSUP体験が出来たりするみたい。

猫石から猫魔ヶ岳は樹林帯を600m歩きます。
こちらも先程の真っ白けが嘘のような快晴!下山は遅くなっちゃったけど、予報を信じて遅出にしてよかったあ~。

正面には桧原湖と奥の山々は吾妻連峰かな?

そして磐梯山もすぐ目の前に!
こちらから見ると緑豊かで、あの裏磐梯と同じ山とは想像つかないなあ。

その裏磐梯が少し見えてます。さらにその奥には安達太良山も!
火山好きとしては、やっぱり爆裂火口を拝んでおきたかったので嬉しい~!

この辺りに百名山が密集しているので、どこを見てもいい景色ですね。
猪苗代湖や桧原湖も見えて、登山口から1時間で登れる猫魔ヶ岳。人も少なく結構穴場な山だなと思いました。

18:49

もう19時になろうというところで、無事下山。
やっぱり私たちの車が一番最後、見慣れた光景ですね。日が長いから助かりました!

今回のお役立ちアイテム

樹林帯ではアブが多く、虫よけスプレーが大活躍しました。
衣類にも優しく服の上から使えるのが嬉しい!

お手軽においしいホットサンドが作れちゃいます!

地図はどんなときでも携帯しましょう。

雄国沼登山を振り返る

santamaさんがずっと行きたがっていた雄国沼。私は完全にノーマークでしたが、行きたがっていたことに納得の、圧巻の景色でした。
湿原+お花畑の組み合わせは山岳風景の中でも大好きな風景のひとつなので、とても楽しめました。
金沢峠からサクッと行くのもいいですが、猫魔ヶ岳からの展望もおススメなので、是非セットで回ると更に充実した山行になるかと思います!



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