【山小屋】八ヶ岳、天狗岳登山で宿泊~黒百合ヒュッテ~

どうも、yunaです。

厳冬期の天狗岳を登った際、お世話になった黒百合ヒュッテ。
数年前の夏にテント場で泊まったことがありますが、小屋に泊まるのは今回が初めてです。
とにかく寒さに弱い私たち、「寒くて凍えないかな?」「途中で心折れそう」などと弱音を吐いていましたが、名物のビーフシチューを食べてストーブの前でただぼけーっとする時間は楽しいものでした。
早速レポートしていきたいと思います!

黒百合ヒュッテに宿泊した理由

北八ヶ岳は通年営業している山小屋が多くあります。
そのため、厳冬期でも比較的安心して登山が出来るエリアという印象でした。
雪山にある程度慣れてきた私たちは、夏に登ったことがあるしアクセスもしやすいことから、雪山中級といわれる天狗岳に挑戦することに。
天狗岳は日帰りでも登れるのですが、雪山には余裕を持って登りに行くことをモットーにしている私たちは、中間地点である黒百合ヒュッテに泊まることにしました。

黒百合ヒュッテの基本情報

通年営業の山小屋で、天狗岳アタックにちょうど良い位置に建っています。
ランチメニューを豊富に取り揃えていて、それをお目当てに登りに来る登山者も多数!

アクセス渋の湯温泉駐車場から徒歩2時間半、唐沢鉱泉登山口から徒歩2時間10分
標高2400m
営業期間通年営業
収容人数60人
料金大人:1泊2食付き11000円
予約方法TELにて予約 0266-72-361 または予約フォームより予約
携帯電話docomo〇 au× softbank×
ひとことメモランチの二大メニューはビーフシチューとコケモモケーキ!
設備

個室:あり(1人+2000円)
テント場:あり
水場:なし
トイレ:水洗トイレ
お風呂:なし
昼食営業:あり(2023年7月より人員不足の為休止中)
売店:飲料、お菓子、その他土産物

黒百合ヒュッテのHPはこちら

2023年12月の情報となります。

黒百合ヒュッテの紹介(2023年2月)

外観

渋の湯の駐車場から歩くこと2時間半、黒百合ヒュッテに到着しました。
『黒百合ヒュッテ』の看板がとても印象的で、この字体が何とも可愛らしい!
60年の歴史がある黒百合ヒュッテは、2023年現在、全面改装の真っ最中でした。

テント場は小屋に隣接していて、この日は5~6張り程度ありました。
黒百合ヒュッテは厳冬期でもアクセスしやすいことから、テント泊も人気なようですね。
数年前の夏にここでテント泊をしたけど、平らでとても快適でした。

小屋の目の前は、雪がつくとちょうどいい傾斜の山になって、ピッケルを使った緊急停止訓練のスポットになっていました。
ベンチがあり、ここで休憩することもできます。

入口は三重扉になっていて、寒さ対策に一役買っています。
冬装備は入る前に外しておきましょう!

扉を2枚開けると右手にカフェスペースがあります。
ここで軽食を食べたり、外を眺めながら寛げる空間となっていました。
壁面には黒百合ヒュッテオリジナルのお土産がずらっと並べられています。

小屋内

小屋内に入ったら、まずは受付でチェックインを行います。
テント場の利用事項などが掲示されているので、利用の際は目を通しておきましょう。
ちょこちょこ置いてある置物が可愛くてほっこりします( ◠‿◠ )

これは食堂に飾ってあった「無事カエル」!細かいところも凝っててかわいいですね。

小屋内1階の全体はこんな感じ。清掃が行き届いて清潔感があります。

土間には靴箱と外履きのスリッパが完備。
靴箱の奥は食堂になっています。

食堂には立派なピアノがあり、山小屋スタッフの方が日中弾いていました。
山小屋が出来た当初から定期的に音楽イベントが開催されており、大晦日やお正月などは予約を取るのが難しいほど混雑することもあるようです。

靴箱の上には間違い防止用の目印紙と、様々なパンプレットが用意されていました。

八ヶ岳の知識を深めることができる読みものもあって、これがすごく面白かった!
より八ヶ岳を楽しみながら登ることが出来ました。

こちらが宿泊者が寛ぐ談話室の部分になります。
こぢんまりとしているものの、ストーブを囲うようにテーブルがあり、温かみがあります。
宿泊者は自然とここに集まって山談議に花を咲かせていました。

荷物を収納出来るボックスが談話室にあります。
ザックは就寝スペースに持ち込みNGなので、貴重品以外はここで管理します。
翌日の天狗岳アタックの際も、不要な荷物はここに置かせてもらえました。

談話室の一角は本棚になっていて読書を楽しむことも出来ます。

俳句を詠める変わり種コーナーもありました。

黒百合ヒュッテには乾燥室がありませんでした。
談話室の上部にハンガーがあったので、このスペースを活用しているっぽいですね。

水場

お水は談話室に、タンクで用意されていました。宿泊者は無料で自由に使用できます。
天水なので気になる方は持参するか、煮沸しましょう。

お部屋

談話室の階段を上がると2階が寝室になります。

20畳ほどの広い大部屋が本日の寝床です。仕切りなどはなく、雑魚寝のような形で休みます。
この日は私たちを入れて4人だけだったので、広々使わせてもらいました。
3階もあるそうですが、混雑時にのみ解放されるようです。

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個室は3部屋用意があり、1人あたり2000円を追加で支払うと使用出来ます。
個室の中もシンプルな作りでした。

売店

売店は受付にあります。
お菓子と飲料、アルコール類などが揃えられていました。

山バッジは13種類もあって、どれを買おうかとても悩みます。

先程のカフェスペースにあったグッズたちをご紹介。
スタッフサックやTシャツ、バンダナなど黒百合ヒュッテオリジナルのグッズは、とにかくデザイン豊富であれもこれも手に取ってしまう可愛さです。

コップは納品されたら、一つ一つ黒百合の焼印を手作業で丁寧に押しているそうです。

黒百合ヒュッテといえばのてぬぐい!
毎年限定カラーが販売されていて、私はブラウンを購入しました。
雨の日限定で販売されるグッズもあったりするので、天気が悪くても楽しめる工夫もされています。
何とも商売上手な山小屋!帰りもお土産でザックがパンパンになっちゃう!

売店には登山者に人気のカフェも併設されていて、食事を楽しみに山に登りに来る方もたくさんいます。
山小屋とは思えないほどメニュー充実しています。こんなに選択肢があるのは嬉しい…!!
二大名物はビーフシチューとコケモモマフィンです。是非ご賞味あれ!

2023年7月~人員不足の為、しばらくランチは休業とのこと。残念すぎる…。

ドリンク類も豊富に取り揃えてあります。

折角なので、1日目の昼食はこちらで頂くことに。
私はビーフシチューセットをチョイス!ビーフシチューは、具材が大きめでボリュームもあっておいし~い!
ライスかパンが選べて、ミニサラダも付いてきます。

santamaさんはおでんをチョイス!
山小屋おでんで、こんな汁だくは初めてだと感動していました。
からしもチューブで付いてくるから、たっぷり使いたいsantamaさんは満足そう( ◠‿◠ )

2日目の天狗岳登頂後、マイナス14度の世界にいた私たちを温めてくれたホットドリンクたち。
ハフハフ言いながらストーブの前でぬくぬく、本当に幸せな時間でした。

トイレ

トイレは談話室の奥の扉にあります。
二重扉になっていて、寒さ対策&匂い対策はばっちり!

男女別で分かれているのはとても嬉しい!
左のドアはテント泊の人や外来者用の入口です。外来者の方は、チップを支払ってから利用します。

トイレは洋式・和式どちらもあります。バイオトイレでとってもきれい!

ペーパーはゴミ箱へ。このイラストもかわいい〜。

トイレの一室は更衣室になっていて、着替えの際に助かりました。

食事

夕食のメインはハンバーグが定番で、サラダや副菜、漬物がありました。
ごはんとお味噌汁はお代わり自由。デザートには抹茶のわらび餅が付いていました。

別皿には高野豆腐も。飾り付けがかわいいです。

こちらは朝食のメニュー。メインは油揚げ包み!おだしがじゅわっと出ておいしかったです。
その他、焼き魚に納豆、小さな副菜やフルーツ等々。
どれも優しい味で朝食にはちょうど良いボリュームでした。

また、朝食は事前に申し出ると変更出来るものがありました。
私たちは生卵→納豆に変更しました( ◠‿◠ )
お湯やお茶は有料になりますが、水筒を持っていくと分けてもらえます。

食堂には自由に食べていいアメが用意されていて、ちょっと嬉しい!

小屋の周辺

山小屋から中山方面に15分ほど進むと開けた場所があり、天狗岳硫黄岳の眺めが抜群のスポットがあります。
硫黄岳の爆裂火口もよく見えました。

さらに15分ほど歩いて、中山展望台まで進んでみます。
大きい石がゴロゴロとある広い場所に出ました。

こちらからは蓼科山をはじめとする北八ヶ岳の展望があります。

美ヶ原霧ヶ峰も眼前に望むことができました。
二座のシンボルでもある電波塔や大きな球体の気象レーダーまでよく見えますね。
山小屋から往復1時間程度なので、1日目のお散歩にぴったりでした。

翌日は山小屋から天狗岳方面へ。
しばらく歩いていくとこちらも開けた場所に出て、東天狗岳と西天狗岳が目の前に広がります。

真っ白に雪化粧をした、槍ヶ岳をはじめとする北アルプスもばっちり見えました。

そのほか、御嶽山乗鞍岳も見えます。
登山口からここに来るまで、さほど苦労することなく、たくさんの絶景が眺められるのは嬉しいですね。

東天狗岳まで登ると見えるのは赤岳などの南八ヶ岳方面
北八ヶ岳とは全く違った山容でとても面白いです。爆風だったので、西天狗岳はパス。

勝手に総合評価

  • 軽食メニューが豊富でうれしい
  • 好立地なので、いろいろな山行計画が立てられる
  • オリジナルグッズがかわいい
  • トイレは水洗で清潔感がある
  • 就寝時、雑魚寝スタイルでプライベート空間がない

勝手に総合評価 ★★★★☆ 4.5

黒百合ヒュッテの魅力は、やはり軽食メニューの豊富さで選ぶ楽しさがあることではないでしょうか。
ビーフシチューは売りなだけあって、とても絶品!また食べに訪れたいと思うほどでした。
私は山に登って景色を楽しむのを1番の目的としていますが、+αでおいしい食事が待っているというのは、山行をより豊かなものにしてくれるなあと改めて実感できました。

天狗岳の動画

動画も作成しています。ぜひ、登山道の雰囲気を楽しんでください!
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