【平標山】松手山コースからぐるりと周回

2020年12月10日

どうも、yunaです。

今回はうっすらと雪が積もり始めた、谷川岳連峰の平標山に登って来ました。
平標山といえば、夏に高山植物が咲き乱れることで有名な山ですよね。
百名山ではないものの、たくさんの登山者が好きな山として挙げる印象!
そんな魅力的な山を松手山からの周回コースで登ってきました。

2020年登り納め、元気にいくぞー!!!

駐車場を目指す

2時43分 上里SA

上里SAで朝ごはんを食べます。
最近は自宅から200㎞以内なら下道で行くことが多くなり、久しぶりにSAで朝ごはんを食べた気がします。
そうだった、ここのつけ麺はまあまあおいしいけど量が少ないんだった…。

プチ情報
売店で売っていた揚げこむぎちゃんという揚げたおまんじゅうがとても美味しかったです!
朝ごはんが足りなかったのでその場で食べてしまいましたが、山のおやつにもぴったりだと思います。
浅草の揚げまんじゅうが好きな人は絶対に気に入るはず!!

東京方面から来る場合は、湯沢ICを下りて、すぐ目の前にある、セブンイレブンが最後のコンビニでした。

5時45分 駐車場着

少し明るくなるまで、1時間ほど仮眠してから出発することに。
この時点で結構な風が吹いているけど、稜線は大丈夫だろうか…?

6時41分 登山開始

大分明るくなってきたので、登り始めますかね。
平標山の駐車場は約150台駐車可能です。
料金所が開いているシーズン中は1日500円と有料ですが、既に閉鎖していたので今回は無料です!
車はまだ私たちを入れて2台だけ。
降雪状況によっては駐車場が完全に雪に埋もれて使用出来なくなるので、路肩に停める形になるようです。

住所→新潟県南魚沼郡湯沢町三国


トイレの脇から登山道となります。
ご覧の通り、トイレはブルーシートに覆われて使用できないようになっています。
道中にある道の駅みつまた二居パーキングにトイレがあるので、そこで済ませておくのが安心です。
私たちはみつまたのほうに寄りましたが、とても綺麗なトイレでした!しかも温座!

松手山までは樹林帯の急登


小さな橋を渡って、ここから山道になります。


初っ端から木の階段が延々と続き、2時間ほどはこのような登りです。
樹林帯を抜ける松手山までは、高低差600mくらい登ります。


松手山まではダケカンバやミズナラ、ブナなどいろいろな樹林帯。
冬は落葉しているので、樹林帯でも意外と展望があります。
木々の隙間から見えるのは、テーブルマウンテンの苗場山です!

7時18分 一合目

登り始めてすぐに一合目の標識。


この辺りはまだ雪はないものの、葉っぱが凍り付いていました。


第一目標の鉄塔が見えてきました。
鉄塔まで行くと、樹林帯の登りの中間地点になります。

7時34分 二合目

適度な間隔で標識が出てきてくれるので嬉しいです。


二合目が過ぎた辺りで強烈な眠けが襲い掛かります。
いつもの如く寝不足だった為、意識が朦朧とする中で登りました。
とにかく眠くて眠くてフラフラでした(;^ω^)
階段の段差が大きくなかったのが救いでした。

ここを頑張れば、大好きな稜線が待っている!!!!


開けたところで、苗場山の全容が見えてきました。


陽が当たらないところでは、徐々に雪が積もり始めてきました。
二合目から三合目の間は、木の階段ではなくゴロゴロ岩の斜面を登ります。

7時56分 三合目

三合目からは登山道が完全に雪です。


1時間半ほどで、鉄塔の下までやって来ました。
下から見上げるととっても大きい!高さ120メートルもあるそうです。

8時14分 四合目

鉄塔に到着したと同時に四合目です。
ここは一旦視界が開けて、一息つくのにちょうど良いです!


鉄塔からは傾斜がだいぶ緩やかに。
雪を踏みしめる感触もあり、先ほどより楽しく登れました(^^♪

8時41分 五合目


五合目から10分ほど歩くと遂に稜線に出ました。
雪の量も一気に増えて、ここからが本当のお楽しみです!!
強風でしたが、天気はとても良くて最高の景色!
ちょっと右手にある雲が不安だけどね…。


南側は雲海になっていて、山肌から雲が流れ落ちています。
最高!最高!最高!!!

9時00分 松手山山頂

松手山山頂(1614m)に到着しました。
ここで二居からの登山道と合流します。二居から登る人はあまりいなそうだけど、どうなんだろう?

素晴らしい稜線歩き


しばらくはなだらかな稜線歩きです。
心配していた雲も、いつの間にか消えてくれて一安心!


苗場スキー場をズーム。
スキー場の賑やかな音楽も聞こえてこないので、まだ今季の営業は開始していない模様。


木の枝に雪がついて、見事にきれいなお花が咲いていました!
しかしsantamaさんは「お〇ん〇んみたい!」と言いだしたので、せっかくの自然の賜物が台無しになりました。


手前の木々は、霧氷となって白く雪化粧されています。
まだまだ斜面には雪が少なく緑が目立ちますね~。真っ白になるのはもう少し先のようです。

9時52分 七合目

七合目は広々としています。


ここからまた登りの始まり。
雪の量も増えたので、アイゼンは先ほどの七合目で装着するのがいいと思います。
まだ行けるかなと思った私たちは先に進んでしまい、不安定な斜面で装着することになってしまって大変でした。


南に目をやると、秩父山塊とその後ろにうっすらと富士山が見えました。


木の階段と雪のMIX。
この登りで、急にびゅうびゅうと風が強く吹き始めてきました。
太陽は出ていたので寒さはそこまでなかったですが、稜線上でもろに風を受けるので、時折身体を持っていかれそうになります。

10時24分 八合目


陽が当たらないところはやはり凍っていてつるつる!
この先でアイゼンを装着しました。


登り切ったら山頂だと思っていた私たち。
全然山頂じゃありませんでした。
平標山の山頂は右手奥に見えるピークでした…。

10時49分 九合目

雪で隠れていますが、恐らく九合目?


まだ結構距離があるなあ…。
しかし、山頂直下までのこの区間はアップダウンはないので、天空の雪上歩きを楽しめました。


今度こそ最後の登りです!

11時25分 平標山山頂

山頂は展望が良く、名前の通り本当に平らで広い!

平標山から仙ノ倉山の稜線を眺める


さっきまでの強風は嘘だったかのように、山頂では穏やかな天気でした。
360度の素晴らしい展望ですが、やっぱり目を引くのは仙ノ倉山までのこの稜線ですよね。
仙ノ倉山までは往復2時間。
予定では仙ノ倉山まで行くつもりだったんですが、仮眠をしてしまったので時間に余裕がなくなり断念…。


序盤から見えていた苗場山。
苗場山頂ヒュッテもちょこんとあります。
このだだっ広い山頂には、600ヘクタールの高層湿原が広がっているなんて何だか不思議ですよね。


そして東に浅間山。
前回冬に登った黒斑山がとても良かったので、今季も登りたいなあ。


こちらは八ヶ岳。
八ヶ岳は、雪山初心者でも登れる山が結構あるので、狙っている山域です!


仙ノ倉山までの稜線はもちろん、遠くの山々の景色もたっぷり堪能できました。
やっぱりこの稜線、歩きたかったなあ…。仮眠しないで早く登ればよかったと後悔。
冬は陽が昇らないと、本当に寒いのでついつい車の中でだらだらしてしまうのをどうにかしたい。


仙ノ倉山の先には谷川岳、右手に見える岩のようなものが肩ノ小屋です。
平標山と比べると、谷川岳は既に真っ白!!
前回登ったときはオキノ耳まで行けなかったので、こちらも再訪したいところ。


暖かい紅茶でほっと一息したら下山します。

平標山の家〜恐怖の踏み抜き下山〜


平標山の家を通って、平元新道で下山します。
下山は違う道を通って周回できるのも、平標山の魅力のひとつ。


山頂から既に小屋が見えています。


平標山の家までは、緩やかなのでとても下りやすかったです。


しかし、登山道のほとんどが木道でとにかく踏み抜きが怖かったです(;^ω^)
この雪の下も木道なので、下りる場所が悪いと木道と木道の空間に足が入って結構危険です。
先行者の方の足跡から絶対に外れてはならない!!、と真剣でした。


おっかなびっくりで、やっと半分くらいまで下りてきました。


Y字のアニマルトラッキングはうさぎです。
今まで野うさぎには1度しか会ったことがありません。私の中では意外と出会えない、レアな動物。

13時38分 平標山の家到着

冬季は無人小屋になりますが、避難小屋として利用可能です。
梯子を使って2階から入ることが出来て、トイレも中に完備。
水は、ホースで常時流してくれているそう。ありがたい!!
ここの小屋番さんはよくTwitterで見かけますが、いつもきれいな滝雲の写真をあげています( ◠‿◠ )


さらに素晴らしいポイントはここ!こんなにもいい場所に建っています。
目の前には平標山と仙ノ倉山の稜線!


小屋の奥に平らな場所がありました。おそらくここがテント場ですかね。
数張しか張れなそうなので、予約取るのが大変そうです。
夏にテント泊をして、大源太山(河内沢ノ頭)方面に足を伸ばしてみるのもいいなあ。


それでは下山していきます。
このあとはすぐ樹林帯に入るので、この絶景ともお別れです(´・ω・`)

平元新道で下山

 
平元新道は、松手山コースよりも緩やかです。ガチガチに凍ってるところもなくて下り易かったです。
下りで1人しかすれ違わなかったので、こちら周りで登る人はあまりいないみたい。


例によって、陽が当たってるところは雪は溶けています。

 
ずーっと木の階段が続きます。


雪もほとんどなくなってきたので、アイゼンを外します。
雪山の後の、積雪のない道の歩きやすさよ!

素朴な疑問
外した直後のアイゼンってみなさんどうしてますか?
濡れてぐちゃぐちゃのアイゼンをすぐにケースにしまうのって、ためらいますよねえ。
マイカーに直行で(ロープウェイなどに乗らない)危険個所もない場合は、手に持ちながら下っちゃうんですが…。
何かいいアイテムを探さないとなあ。


後半は、地面が粘土質になってずるずると滑りやすかったです。

 
山と高原地図に水場マークがありますが、おそらくここ…?
うーん、飲める感じではなさそうですね。

14時46分 分岐

この看板が見えたら、下りは終わりです!
この先は上信越自然遊歩道となり、約1時間平坦な道を歩いて駐車場に帰ります。


santamaさんと、今年の山の振り返りをしながら歩いていたら、あっという間でした(^ω^)


ゲートが見えたら、あともう少し!
ここを左に曲がると、冬季限定で通れるヤカイ沢コース
もっと積雪量が増えたら、ここを登るのが一般的なルートになります。

15時39分 松手山との分岐

駐車場に帰って来ましたー!
画像左手に進むと駐車場、ガードレールの橋を渡って直進すると松手山コースです。

今回立ち寄ったお店

まんてん星の湯


下山後は、冷えた体を温めにまんてん星の湯へ!
時間で入館料が決まっていて、3時間で1人800円。


施設内にあるレストランで、晩御飯も済ませました。
味はまあ一般的なおいしさですが…(私はカキフライ定食)。
前日に東京目黒の有名店のめちゃくちゃおいしいとんかつを食べに行ったあとで、santamaさんのとんかつチョイスは完全に失敗でした(笑)。
お風呂でぬくぬく、ご飯もたくさん食べたあとはまったりと下道で帰宅しました!

平標山の動画

動画も作成しています。ぜひ、登山道の雰囲気を楽しんでください!
気に入って頂けたら、チャンネル登録とグッドボタンよろしくお願いします!

今回のお役立ちアイテム

モンベル【インシュレーテッドアルパインパンツ】

雪山に登り始めて2年目、アルパイン用のパンツを購入しました。
昨年の雪山1年目は、中厚手のトレッキングパンツ+レインパンツの重ね着で登っていました。
ごわついて動きにくいのと、寒いという雪山において最悪のコンボでした(笑)
こちらのアルパインパンツは、ストレッチ性のある素材なのでとにかく動きやすい!
しっかりとした生地なのに、重たくなくてスムーズに歩けました。
裾からの雪の侵入を防ぐためのインナースパッツや、アイゼンなどで傷付きやすい裾内側にエッジガードがついていたりとうれしいポイントもたくさん!
雪山をガシガシ登れる素敵なパンツに出会えました(^^♪

平標山登山を振り返る

一足早く2020年の登り納め、平標山でした!
全体の8.5割は木道で、とても歩きやすく危険個所もそれほどなかったので初心者でも安心して登れるルートでした。
ただ、雪山は天候・先行者の有無・積雪量など様々な条件で日々難易度は変わるので、情報収集は入念にしておくと安心です。
出会った登山者は8人程度しかいなかったので、静かな雪山を楽しめました。
久しぶりの雪道&アイゼンで足がブルブル、しばらく筋肉痛~(;^ω^)
次は、お花が見頃の6月に訪れたいと思います!!



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