どうもsantamaです。
ハードシェルとレインウェア。
両者とも、防風・防水・透湿性能を持っています。
レイヤリングの一番外側に着る、アウターレイヤーという点も同じです。
似たような性能を持つウェアですが、その違いとはなんでしょうか。そして両方揃えておく必要があるのでしょうか。
ハードシェルとレインウェアの違い
ハードシェルとレインウェアは基本構造は同じ
ハードシェルとレインウェアには共通した構造があります。
両者とも、防風・防水・透湿性能を持ったメンブレン(薄い膜のような生地)を表地と裏地で挟んだ構造の生地で出来ています。
この生地の構造のおかげで、僕たちは雨や風から身を守り、汗による蒸れを解消することができるのです。
生地の厚みが違う
ハードシェルとレインウェアを比較して、すぐにわかる違いは生地の厚みです。
ハードシェルは、ハード(硬い)・シェル(殻)という言葉通り、レインウェアと比べると厚みがあって、ゴワゴワした硬い生地で出来ています。
これはハードシェルが雪山登山を想定して作られているからなのです。耐久性・耐摩耗性に優れた生地は、アイゼンやピッケル、アイスバーンや岩場に擦ったり引っ掛けたりしても破れにくいタフさを持っています。
また、生地が薄くて柔らかいレインウェアだと、風でウェアがバタついて地味に疲れてしまいます。ですが、堅牢なハードシェルならバタつきにくく、強風時でも疲労を抑えられます。バタつきにくいということは、内側にため込んだ暖かい空気も出ていきにくいということでもあるので、寒さにも強いということですね。
さらに、ハードシェルの脇の下にはジッパーがついていて、開くことができるようになっています。この機能で、ハードシェル内にこもった蒸れを換気できるようになっています。
上記のように、ハードシェルは、厳しい外部環境(ハードな雪山等)から体をガッチリ守る、鎧のような役目を持っていると言えるでしょう。
ハードシェルとレインウェア両方必要か
雪山に登らないのであれば、レインウェアでカバーすることは可能です。雨風さえ防ぐことができれば、寒さはレイヤリングで調整できるからです。
雪山であっても、風雪吹きすさぶ稜線を行くのではなく、穏やかな雪原や樹林帯を歩くのであれば、レインウェアでも活躍できます。
とは言っても、ハードシェルの堅牢さから来る安心感は、登山中には非常に頼もしいものです。いざというときのことを考えて、不安を感じたら、ザックに入れておくと良いでしょう。僕は秋山から持っていくことにしています。