【OD缶の詰め替え】カセットガスボンベからOD缶にガスを詰め替えるアダプター

登山の目的の一つが山ごはんの僕。
山頂で山ごはんを作ったり、コーヒーを飲んだりするのに、バーナーをよく使います。使用するガスはもちろん、アウトドア用のOD缶。
このOD缶、カセットガスボンベ(CB缶)と比較すると、かなり割高なんですよね。同じくらいの容量で比較すると、メーカーにもよりますが、4倍くらいの値段です。これは痛い。

というわけで、カセットガスボンベ(CB缶)から、OD缶へガスの詰め替えができるガスアダプターを購入してみました。

注意

※これ以降は可燃性のガスを扱います。そのため作業は火の気のない屋外で、風上に立ってやりましょう。周囲に人がいないか確認も忘れずに行ってください。

再充填の際の事故は、当たり前ですが、メーカーの責任を問えません。自己責任でお願いします。

CB缶やOD缶の中身である液化ガスの主成分はブタンやプロパンです。空気より比重が重いため、漏れ出たガスは下に滞留します。僕がやっているように台所の換気扇の下でやっても意味がありません。

CB缶とOB缶の違いとガスの違い

左からOD缶(プリムスガスカートリッジ)、CB缶(イワタニ)、CB缶(SOTOハイパワー)

ガスの入れ替えの前に、少しだけ、ガス缶の違いとガスの種類の違いについて触れておきますね。

カセットガスボンベ(CB缶)

普通の人が知っているガスボンベと言えば、円筒形のカセットガスボンベですよね。中身は液化ガスです。スーパーや百円ショップでも販売しています。ノンブランドであれば、100円前後で購入できます。
なんといっても安価で、入手しやすいのが魅力です。

OD缶

OD缶のODはOutDoorの略です。
アウトドアに無縁な方は、見たことが無いかもしれません。独特の形状をしています。CB缶と同じく、中身は液化ガスです。このOD缶にバーナーを接続して使用します。当然、カセットガスコンロには接続できません(笑)
困ったことに、スーパーや100円ショップでは入手できません。基本、アウトドアショップで購入します。
だから、「あ、ガス忘れた!」と思っても、入手が困難です。アウトドアショップ自体が少ないですし、山に行くときは早朝ですし。

ガスのパワーはガスの混合比率で決まる

OD缶もCB缶も中身は同じ液化ガスです。液化ガスの種類は3種類あります。ノルマルブタン・イソブタン・プロパンです。OD缶でもCB缶でも変わりません。この3種のガスを混合して詰めています。
この3種の液化ガスの違いは沸点にあります。沸点とは、液体が沸騰して気体になる温度ですよね。水なら100℃が沸点です。液化ガスの沸点は水と比べるとかなり低いんですよ。

液化ガスの沸点

ノルマルブタン:-0.5℃
イソブタン:-11.7℃
プロパン:-42.09℃

同じ外気温であれば、沸点が低いガスほど、気化(液体から気体への変化)の勢いが強くなります。
それがガスにパワーがあると表現されます。ちなみに、沸点が低いガスほどお高い!(プロパンガスが一番高い、高級ガスなのです)

外気温が20℃であれば、どのガスでも気化に十分な温度があり、それほど差は出ません。外気温が10℃を下回ってくると、パワーの差が顕著になってきます。

ノルマルブタンの沸点は-0.5℃ですので、寒くなってくるとガスの勢いが弱くなってきます。加えて、ガスが気体になるときに周りの熱を奪う(気化熱)ので、ガス缶がキンキンに冷えていきます。そうすると、ますますガスが出てこなくなり、火力の維持ができなくなります。ガス調整つまみをどんなにひねっても、とろ火になってしまうのです。
気温の低い高山などで、最初は勢いのあった火力が、時間がたつにつれて弱火になってしまう理由がこれです。
さらに気温が低くなってくると、着火すら出来なくなりますよ。

よって、イソブタンやプロパンを混ぜることで、低い外気温でもパワーを維持できるようにします(もちろん値段も高くなります)。
100円ショップで売っている安価なCB缶は、ほぼ安価なノルマルブタンだと予想できますよね。

OD缶のガスの混合比率はどれくらいでしょうか。

プリムスのノーマルガスカートリッジですと、ノルマルブタン65%、イソブタン33%という比率のようです。沸点-11.7℃のイソブタンを混ぜることで、ある程度寒い場所でも火力を維持できるようになっています。
それでも、気温の低い冬や、高山だとパワー不足になります。最悪の場合、着火しなかったりということもあります。
そんなときは、オールシーズン使える、ハイパワーガスがあります。ハイパワーガスはブタン75%、プロパン25%という比率です。沸点が-42.09℃のプロパンを混ぜることで、極端に低い気温の山でも安定してパワーを出せるんですね。

詰め替えに使用するCB缶は、混合比率で選ぶ

詰め替えに使用するCB缶ですが、低山や気温が高い場所で使用する場合、100円ショップで買えるようなモノで十分かと思います。
ある程度高い山や、気温の低い山へ出かけるときは、ちょっとお高くなりますが、イソブタンやプロパンが混合されているCB缶を選びましょう。
イワタニのCB缶なら、ノルマルブタン70%、イソブタン30%と、プリムスのノーマルガスと似た比率になっていますよ。

ガスの詰め替えは簡単

ガスの詰め替え作業は非常に簡単です。
しかし、可燃性のガスを扱っているので神経は使います。
詰め替え作業は風通しが良く、可燃物のない屋外でやりましょう。

左のプリムスガスカートリッジ(OD缶)に、真ん中のイワタニカセットガスボンベ(CB缶)の中身を移動していきますよ。

その前に、プリムスのOD缶の重量を調べておきましょう。今回、中身は完全に空っぽで、重量は144gでした。

それと、ガスが入る量も確認しておきます。プリムスガスカートリッジは、充填ガス量が230gに対して、イワタニカセットガスボンベは、250gでした。
プリムスのほうが空っぽだとしても、全量充填すると過充填になる恐れがあります。

というわけで、CB缶の方を少し使って減らしておくか、充填中に重量を確認していくしかないですね。

缶の重量144g+充填ガス量230g=374g
総重量が374gを超えないように入れていけば良さそうです。

ガス詰め替えアダプターです。写真で見えている側は、CB缶を接続する方ですよ。
CB缶を接続する前に、つまみを右に回して閉めておきます。つまみが開いていると、ガス缶を接続した瞬間にガスが噴き出します。もし、つまみを開いたまま接続してしまったら、慌てず騒がずアダプターを外しましょう。

CB缶にパチッと接続しました。さっきと逆の側が見えています。OD缶接続用にねじを切ってありますね。ひっくり返して、OD缶とねじ接続しましょう。

くりくりっと回して、これで完成。
あとは、つまみを左にひねって、ガスを移動させるだけです。
つまみをひねって開けると「シューシュー」音を立ててガスが移動していきます。
このままでも、ある程度は重力によってガスが移動しますが、CB缶側にガスが少し残った状態でガスの移動が止まります。この時に一旦、OD缶を外して重さを測っておくといいですよ。

残ったガスもすべて入れちゃいたいときは、写真のようにOD缶側を冷やしてください。CB缶を手で温めるのもアリですよ。缶をゆっくり振ってあげても少し移動します。

中途半端なOD缶同士をまとめるには

こちらは別のアダプターを使用します。詳しくは以下の記事で紹介しています。

山でコーヒーを沸かしたり、ご飯を作ったりするようになると、溜まってくるのが中途半端に減ったガス缶です。ガス缶を持ってみて、これくらいあれば足りるということはわかるのですが、心配性な

カセットガスボンベを使用するバーナーを使うのもアリ

ガスの詰め替えはこわい。でも安く済ませたい。
そんな方には、CB缶を使用するバーナーもありますよ!