はじめての山小屋泊:デビュー前に知っておきたい9のこと

登山を続けていると、山小屋に泊まってみたいなあという時が必ずやってきます。でも、山小屋ってなんかコワそう…。トイレは臭くないかな…。ご飯がまずいんじゃないかな…。山小屋独自のルールがあるのかな…。そんな心配で気後れしてませんか?ご安心ください。その心配は半分以上当たっています(笑)。

でも、ちゃんと約束事を守っていればコワいことはありません。ちゃんと調べて行けば、清潔で快適でご飯の美味しい山小屋にだって泊まれます!

それでは、いろいろ調べる前に、山小屋泊で気を付けること、押さえておかなければいけないことを書き出してみます。山小屋は、地上のホテルや旅館とは違うことがたくさんあります。知っておかないと、トラブルに発展することもあります。とても簡単なことですので、是非知っておいてください。
(※山小屋には有人と無人があり、このページでは有人で、宿泊できる小屋について書いていきます。)

必ず予約をする

緊急避難所としての役割を担っている山小屋では、予約なしでも泊まれることが多いようですが、それでも予約はするべきでしょう。食事の用意もありますし、ほかの宿泊客に迷惑をかけるかもしれません。予約なしで行ってみたら、断られることも無くは無いんだとか。

15時までにチェックインする

日が落ち始めて夕方になると天候の変化、道迷いのリスクが高まるので、それまでに行動を終えましょう、ということで、15時までを目安にチェックインしましょう。また、夕食は17時~18時半のところが多いので、チェックインが遅くなると夕飯が食べられないことも。登山は、早出早着が基本です。余裕を持った登山計画を立てておきましょう。早すぎるチェックインも受け付けてくれませんのでご注意を。尾瀬の長蔵小屋のチェックインは12時でした。

写真は燕山荘の受付。タッチパネルで受付!こんな山小屋なかなかない!ちなみに、料金は前払いが基本ですよ。

見知らぬ人と、同部屋・雑魚寝が基本

山小屋は、基本的に見知らぬ人と同部屋・雑魚寝です。超人気の山小屋で繁忙期の場合、一つの布団に2~3人で寝るということもあるそうですよ(!)。僕はそれが嫌なので、平日にしか泊まりません…。

写真のように、半個室にしてくれるところもありますし、完全に個室にしてくれるところもあります。また、宿泊客が少ない場合、部屋を一組で使えるように配慮してくれる山小屋もあります。事前に問い合わせてみましょう。

テリトリーを確保して荷物の整理を

部屋に着いたら、小屋番さんの指示に従って、まずは自分の場所を確保しておきましょう。お隣さんにあいさつするもの忘れずに。

場所が確保できたら、ホッと息つく前に、ザックの中身を整理しておきましょう。今使うもの、すぐ使うものは取り出しておくか、ザックの上蓋などに入れておきましょう。夕食を食べたらすぐ寝てしまう人もいます。その隣でガサガサ・ゴソゴソやるとトラブルの元です。

貴重品は肌身離さず

同好の士とはいえ、全員がいい人とは限りません。貴重品は肌身離さず持っておきましょう。肩掛けにもなるチェストバッグなどがあると便利です。僕たちは2人とも、パーゴワークスのチェストバッグ、パスファインダーを使っています。山頂直下のテント場からのアタックバッグとしても使えて超便利です!

ゴミは持ち帰る

ゴミ箱はありません。山小屋で買った飲み物・食べ物の空容器は小屋で引き取ってくれますが、それ以外は必ず持ち帰ります。ゴミが出ないように工夫したいですね。

歯磨き粉や石鹸は使えません

環境に負担を与える歯磨き粉や石鹸はつかえません。そもそも流せるほど水がないところも。当然シャワーやお風呂もありません(水が豊富な山小屋では例外あり)。歯磨きはブラッシングだけ、化粧落としはメイク落としシートで。

消灯は20時~21時

完全消灯です。ヘッドライトは必ず枕元に用意しておきましょう。スマホや携帯ゲームも使用禁止です。たとえ個室になったとしても、隣の声は筒抜けだったりするので、家族や友達とのおしゃべりもやめましょう。

トイレの使い方をよく読む

山小屋によって、トイレの使用方法が違います。よくあるのが、トイレットペーパーは流さないトイレです。お尻を拭いたトイレットペーパーは、トイレ横に備え付けてある汚物入れへ。初めての人にはなかなかの恐怖です。他には「水で一回だけ流す」とか、「大便のみで小便禁止」というのも(一体どうやるんだ?)。いずれにせよ、ウォシュレット派の人にはきついものがあります。携帯用のおしりふきが役に立つでしょう。



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