【山小屋】冬季乗鞍岳登山で宿泊~位ヶ原山荘~

どうも、yunaです。

厳冬期の乗鞍岳に登った際、お世話になった位ヶ原山荘。
名物の鹿鍋を食べて、こたつでぬくぬく。翌日の乗鞍岳アタックに向けてゆったりとした時間を過ごすことが出来ました。
早速レポートしていきたいと思います!

位ヶ原山荘に宿泊した理由

夏はシャトルバスでお手軽に登れる3000mの山、乗鞍岳。そのため、夏に宿泊する登山者はほとんどいないのではないでしょうか。
しかし、厳冬期になると難易度は格段に上がり厳しいものとなります。そこで安息の地になっているのが位ヶ原山荘。
厳冬期に日帰りで行くのは難しいと判断した私たちは、位ヶ原山荘で一泊して余裕を持った山行にすることにしました。

位ヶ原山荘の基本情報

乗鞍エコーライン沿いに建っている山小屋。
小屋番さんは荷上げから食事の準備まで、営業の全てを1人できりもりしています。

アクセススキー場リフトを3つ乗り継ぎ、ゲレンデ終点から徒歩3時間ほど
標高2350m
営業期間2月上旬~10月下旬(年末年始営業あり)
収容人数30名
料金大人:1泊2食付き11000円(年間を通して平日は500円割引あり)
予約フォームからの予約も500円引き
平日割との併用OKなので、最大1000円引きになります!
予約方法TELにて予約 090-9001-7362 または予約フォームより予約
携帯電話docomo△ au〇 softbank×
ひとことメモ名物の鹿鍋に舌鼓を打つ!
設備

個室:あり
テント場:なし
水場:なし(6月下旬~10月上旬は沢水利用可)
トイレ:汲み取り式トイレ
お風呂:なし
昼食営業:あり
売店:飲料、ビール類、その他お土産物

位ヶ原山荘のHPはこちら

2023年12月現在の情報となります。

位ヶ原山荘の紹介(2023年2月)

外観

ゲレンデ終点から歩くこと3時間半、位ヶ原山荘に到着しました。
この日は晴れて風もなく、良い登山日和!
しかし、位ヶ原山荘へのルートの一部は、トレースが全くなくスノーシューでもズボズボ埋まって登るのに苦労しました。
冬の登山は、雪面のコンディションでCTが大幅に変わるなあと実感。
小屋番さんは、普段このルートを2時間で歩くそうですが、悪天候だと7時間掛かったこともあるとか。余裕を持って計画を立てましょう!

冬は正面玄関が雪で封鎖されてしまうので、裏手に回って中に入ります。


アイゼンやスノーシューは入る前に脱いでおきましょう。雪で滑らないように注意してね!

小屋内

中に入るとまず、靴置き場兼乾燥室になっています。
広々としていてギアを置くスペースも十分。ストーブで暖めてくれているので、衣類がしっかり乾きました!

間違い防止の為のタグも用意されていました。宿泊客が多い際は有効活用しましょう。

小屋内用のスリッパがあり、自由に使用してOK!
冬場は床が冷たいので冷え性の私にはとてもありがたかったです( ◠‿◠ )

入るとまず廊下があり、左手は談話室と客室、トイレがあります。右手は食堂になっています。
小屋内は至る所にカーテンがあって、暖気が逃げないように設置しているのかな?

廊下には水道がありますが、冬季なので使用不可になっていました。

突き当たりのカーテンの奥が食堂です。
食堂は日中、休憩所として開放されており日帰り登山者がそのまま入れるようになっています。そのため、食堂は外履きになっていて、宿泊客は備え付けのサンダルに履き替えて入ります。

食堂は長机がいくつか並べられています。ダルマストーブもあり、囲んで寛ぐのもいいですね。

木の中に埋め込まれたライトがとてもオシャレ!自宅の山部屋に欲しい!

お次は談話室です。豆炭こたつが2つとストーブがあり、至福の空間になっています。
1日の大半はここでぬくぬくしながら過ごしました。

壁際には漫画や雑誌がずらっと並べられています。

興味を引くタイトルの本が多く、ついつい色んな本を手に取ってしまいました。

こたつで過ごす際の注意事項。飲食はOKですが、アルコールはNGなので気をつけましょう!

冷え込む夜もこたつとストーブのおかげで暖かく快適でした。
この日は私たちともう一人の宿泊客だけだったので、広く使えてラッキーでした。

小屋には色々な掲示物があり、じっくり見てみると面白いです。
特に冬季は、小屋から稜線に上がるまでのルート案内(左写真)に目を通すことをおススメします。翌日登る際、トレースがなかったけどこれを見ていたので迷うことなく登ることが出来ました。

お部屋

部屋は1階に3部屋、2階に5部屋ありました。

各部屋には乗鞍岳に関係する名前がついています。
私たちは階段を上がってすぐの「高天原」を利用させてもらいましたよ。

6畳ほどの広いお部屋!毛布も2枚ついてきます♪
原則、1部屋に1グループで分けてくれるので嬉しいですね。

ハンガーは2階の廊下にあるので、自由に使用してOK。部屋の中にハンガー掛けもあります。

売店

売店は食堂にあります。飲料と土産物などが販売されています。
おやつやおつまみなどはないので持参しましょう。

ご主人が1人で荷上げしているため、飲料のラインナップも限定されています。コーラがないのが残念!

乗鞍岳ガチャというユニークなものも。記念に回すのもいいですね( ◠‿◠ )

談話室の一角にも土産物が販売されていました。
小物の他、ネパール製のストールや手袋など布製品が豊富に取り揃えてあります。

中でも気になったのがこちらの「らいちょう絵本」です。
雷鳥に関するお話がかわいいイラストと共に紹介されています!

絵本や手ぬぐいなどに描かれていた雷鳥のキャラクター。
オリジナルかしら?ゆるくてかわいかったです♪

トイレ

トイレは談話室の奥にあります。

トイレの数は結構多めで、右手には男性用便器が3つ。

左手には洋式1つに和式が2つ。洋式は嬉しい温座でした!
汲み取り式ですが、とてもきれいに掃除されていて匂いも気になりませんでした。

奥は女性専用エリアになっていて、和式が2つありました。

食事

夕食のメインは位ヶ原山荘名物の「鹿鍋」です!
初めて鹿肉を頂きましたが、クセもなくあっさりしていておいしい!野菜もたっぷり!体が温まりますね〜。

鶏肉のホイル焼きにきんぴら、サラダに小鉢には煮物も!ご飯はおかわり自由。
デザートのりんご煮もありました♪

鹿鍋の〆にはうどんもついてきて、文句なしのボリュームでした!

朝食はご飯に味噌汁、おかずのメインはニジマスの甘露煮、スクランブルエッグに漬物、海苔とサラダでした。
山に行くと生野菜がいつも恋しくなるのですが、朝晩と食べられて嬉しかったです。

小屋の周辺

山荘の前は、バスの停留所がほとんど埋まるくらい雪が積もっています。

エコーラインがあるように見えないけど、ガードレールや橋がちょこっと顔を出しています。

ここから見える山をいくつかご紹介!まずは、意外と近い浅間山

平らですぐに分かる美ヶ原!木々の隙間から電波塔が見えます。
北アルプスは道中見えたけど、山荘前では見えない模様。

八ヶ岳連峰の峰々。左のこんもりした山は蓼科山です。

来た道を少し戻ると、乗鞍岳山頂が見えます。

望遠レンズだと、剣ヶ峰にある乗鞍本宮神社もよく見えた!

山荘のルート案内にあった場所。赤いエリアは雪崩の流路なので、そこを避けるように左の樹林帯を登りましょう!

勝手に総合評価

  • 名物の鹿鍋が食べられる
  • 談話室にこたつがあってぬくぬくできる
  • 小屋番さんの感じがいい
  • 基本的にグループごとに部屋を分けてくれる
  • 冬季は雪の状況によって辿り着くのが大変な場合がある

勝手に総合評価 ★★★★☆ 4.5

3000m峰の雪山登山に挑む前日、期待と緊張でドキドキしていました。そんな強張った心をほぐしてくれる、温かさがある山小屋でした。
食事は小屋番さんが1人で用意しているとは思えないほど、品数が多くて大満足でした!
今回は惜しくも剣ヶ峰に登頂出来なかったので、また位ヶ原山荘にお世話になりたいと思います。

乗鞍岳の動画

動画も作成しています。ぜひ、登山道の雰囲気を楽しんでください!
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山と高原地図 乗鞍高原 2023 (山と高原地図 39)

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