遭難のお値段とは

※アイキャッチ画像はレスキューヘリではございません。

遭難を経験したことがある人はさすがに少ないでしょうが、登山をしていてヒヤリとしたことは誰にでもあるんじゃないでしょうか?僕は幸いなことに、登山中に遭難やケガをしたことはないのですが、雲取山で道に迷いかけたことがあります。その時は日が落ちかけており、誰ともすれ違うこともなかったので、かなり肝を冷やしました。あの時、おかしいと思って引き返していなければ、もしかしたら遭難していたかもしれません。

もしあの時遭難していたら…。家族には心配をかけ、大恥をかいて、莫大な費用を請求されていたのだろうか…。よく、山で遭難すると、多大な費用がかかると言われるけど、一体いくらかかるんだろう?

調べてみました。

救助費用

公的機関が出動した際の費用

遭難した場合、警察の山岳警備隊と消防の山岳救助隊が共同して救出にあたることが多いようです。その場合は基本的に無料(税金から賄われる)です。

まだまだ一部ですが、ヘリコプターの燃料費を請求する地域もあるようですね。

山岳遭難で防災ヘリの救助費請求 5万5000円

 県消防防災課などによると、男性は16日午後2時ごろ、同県小鹿野町の二子山の登山道で足を滑らせて約50メートル滑落し、県の防災ヘリで救助された。男性は重傷を負った。県条例は山岳救助費をヘリの燃料費相当分として運航5分あたり5000円と定めている。今回は58分間運航した。

朝日新聞

この場合、ヘリコプター1時間あたり5~6万円というところでしょうか。

民間の山岳救助隊に依頼した場合の費用

山岳遭難は一刻を争う状況であったり、多くの人手が必要とされる場面も多々ありますので、公的機関では人員が足りないと判断されれば、民間に救助を依頼することもよくあるようです。その場合にかかる費用は…。

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救助隊日当:3~5万円×人数×日数
ヘリコプター:約50万×時間

日本費用保障少額短期保険より

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恐ろしいのは、ヘリコプターが「×日数」ではなく、「×時間」だということです。2時間飛ばせば100万円を超えてきます。保険のサイトの見積もりなので、多少大げさな表現なのかと思いましたが、観光用の商業ヘリコプターでも1時間あたりが数十万なので…。また、救助隊が10人組織されると、1日あたり30万~50万円となります。救助活動が大規模になると、数百万かかることもありえそうですね。

救助費用を抑えるには

民間の山岳救助隊が出動してしまった(?)ときに、救助費用が莫大になってしまうのは、捜索範囲が広くなってしまったときです。遭難者が山域のどこにいるかわからない、手掛かりがない場合、広範囲の捜索になってしまい、そのぶんヘリコプターの飛ぶ時間も増えますし、人員も増員することになってしまいます。つまり、万が一遭難しても、捜索範囲を絞ることができれば、それだけ費用を抑えることができます。まずは遭難するなという話ではありますが…。

登山届は必ず出そう

登山届はあなたと家族を守る命綱です。
登山届は、山岳遭難が発生した時に、警察による捜索・救助活動を行うための手掛かりとして活用するものです。
登山届が未提出であったため、捜索範囲を絞ることができず、現在も行方不明となっている方も多くいます。

埼玉県警察

登山届に行動計画を書いて提出していれば、万一遭難しても、捜索範囲を絞り込むことができます。

小まめに現在地を知らせる

最近では山でも携帯の電波が届くことも多いです。こまめに家族や友人に、現在地を知らせておきましょう。もちろん、登山の出発前には、その日の行動計画を知らせておくのも忘れずに。途中でコースを変更する場合も必ず知らせましょう。

山岳保険に入る

各社、様々な山岳保険を扱っています。救助費用の他に、登山中のケガや、ケガの後遺症、入院費用を補償してくれます。プランによっては、救助費用が出なかったり、条件付きのものもありますので、よく吟味しましょう。