【山小屋】御嶽山登山で宿泊〜五の池小屋〜

どうも、yunaです。

御嶽山に登った際、お世話になった五の池小屋。
五の池小屋といえば、薪ストーブで焼き上げるピザや絶景テラスが大人気!他の山小屋にはない、特別な時間を過ごせる山小屋となっています。
早速レポートしていきたいと思います!

五の池小屋に宿泊した理由

御嶽山の目的地が山頂のみ(剣ヶ峰)であれば日帰りで問題なく歩けるのですが、私たちは山頂ピストンだけじゃなく、せっかくスケールの大きい独立峰なので広く歩いてみたいと思っていました。
どこか小屋に一泊して歩くとなったときに、山小屋はたくさんあるしどうしようか…。
五の池小屋の評判は兼ねてから耳にしていて、この小屋を目的地として山を登る方もたくさんいるとか。
いろいろリサーチしていくうちに、いつか絶対に泊まりに行きたいと願うようになりました。
すぐ満室になってしまうので予約が取りづらいのが難点で、数年お預けを食らっていましたが、日程と天候がばっちり合った宿泊前日に奇跡的に予約が取れました。
こうして五の池小屋に無事泊まりに行くことができたのです。

五の池小屋の基本情報

飛騨頂上のすぐそばに建っている山小屋。
目の前には五ノ池があり、7月下旬には小屋の裏手にコマクサの群落が咲き乱れます。

アクセス御岳ロープウェイから徒歩4時間半、濁河温泉登山口から徒歩3時間半
標高2798m
営業期間例年7月上旬~10月中旬(GW営業もあり)
収容人数約100人
料金大人:1泊2食付き13000円
予約方法五の池小屋直通TELより予約 090-7612-2458
携帯電話docomo〇 au△ softbank〇
ひとことメモ「雲上の薪ストーブカフェ ぱんだ屋」は最高の癒し空間!
設備
個室:なし
テント場:なし
水場:なし
トイレ:汲み取り式トイレ
お風呂:なし
昼食営業:あり(ケーキやアップルパイ、ピザは宿泊者のみ注文可)
売店:飲料、お菓子、カップ麺、その他土産物

五の池小屋のHPのこちら

2022年7月現在の情報となります。

五の池小屋の紹介

御岳ロープウェイから登山を開始、山頂(剣ヶ峰)を経由して摩利支天乗越までやってくると、いよいよ五の池小屋が見えてきます。

憧れの五の池小屋が遂に目の前に!早速中に入ってみましょう。

扉を開けると歓迎の言葉でお出迎え!
「雲上の山小屋」「雨の日でもほっとくつろげるお宿」「薪ストーブカフェ」とパワーワードがずらり。
どんな楽しいひとときが待っているのか、わくわくしてきました。

小屋内は、木のぬくもりを感じる素敵な内装。
まず土間と食事スペースがありました。
存在感ある薪ストーブも目に飛び込んできます。おっしゃれー!!

奥のぱんだ屋カフェも気になるけど、とりあえずチェックインをしましょう。
受付のお姉さんは予約時に対応してくれた方で、とにかく感じの良い方でした。
お世話になっている間は名前で呼んでくれて、1人1人覚えてくれてるんだなあとすごく嬉しかったです。チェックアウトの際も、外までお見送りしてくれて山小屋の中でも接客はトップクラスだと感じました。

受付の上には、ホワイトボードでお天気のお知らせ。
日の出日の入りの時刻もここで確認出来ます。

感染対策もばっちり!
ところどころにぱんだが散りばめられているのもほっこりします。

小屋の説明を受けたら、お部屋に行ってみましょう。
受付の反対側の扉を開けるとまずは旧館。2段になった相部屋ですが、顔の部分に仕切りがあるので、最低限のプライベート空間は確保できそう!
右側の壁面部分は工事中でした。以前はこちらも同様に2段の相部屋になっていたみたいですが、新しい設備が加わるのかな?

旧館の奥の扉を開けると、洗面所と更衣室がありました。

洗面のお水は飲水不可
飲み水は売店で購入できるので、そちらを利用しましょう。

更衣室は扉付きで、小物を置ける台や鏡も付いていて使い勝手良し!
特に女性は着替える場所に困るので、更衣室があるのはすごくありがたいです。

更に奥に進むと新館になります。新館は上下4区画に分かれていて、1区画4人寝れるスペースがあります。
私たちの本日の寝床は高野槙こうやまき

更に1区画は真ん中で仕切られているので、実質2人部屋という造り。
1人畳1枚分のスペースは確保出来るので安心です。

お部屋メモ

  • 部屋の中にはコンセントがあって、発電機が動いている間は使用できる
  • 荷物を置く棚などはないので、きれいにまとめる工夫が必要
  • 部屋での飲食は禁止なので注意

また、インナーシーツの持参が必要です。
コロナ対策の関係か、以前はあった部屋のカーテンも撤去されてしまったようなので、耳栓やアイマスクなどの快眠グッズもあるとより快適かも!

2階は大部屋になっているようです。

部屋の探索も終わったので、食事スペースに戻ってきました。
オシャレな本がオシャレに飾ってあります。「絶景!世界の山小屋」という本が見ていてとても楽しかった。
ここにもやっぱりパンダがいる!(ᵔᴥᵔ)

土間にはカフェスペースがあるので、好きな場所でゆっくりくつろげます。

そして、お待ちかねのぱんだ屋
ケーキやピザは宿泊者限定メニューになってしまったそうで、日帰りの方は飲み物の注文しかできません。提供時間も決まっているので注意!

飲み物の種類はとても豊富で、自家製ものがやっぱり気になるところ。

お水とお湯がカウンターの前に用意されていて、セルフで好きなときに頂けます。共に1ℓ100円!

こちらは宿泊者限定のケーキ!
本日は「くるみとチョコのケーキ」と「紅茶のシフォンケーキ」でした。
夜ご飯食べた後のデザートに食べるんだあ~(^u^)♪

奥には売店コーナー。飲み物やお菓子、ぱんだ屋オリジナルのお皿やマグカップなども販売していました。
漫画の「岳」がひっそりと並べられています。書いている今気付いた…!

売店の脇の扉を開けると、靴置き場と乾燥室があります。
サンダルはたくさん用意されていました。

乾燥室から外に出ると、トイレがあります。
トイレは山小屋とは完全に別の建物になっていました。

手洗い場のタイルがかわいい!

トイレ内は男女共用で、和式と洋式が1つずつと男性用トイレがありました。
とても清潔に保たれていて、匂いも全く気になりませんでした。

こんな感じで小屋の散策が終了。

夕食の時間が近づいてくると、カウンターには数種類のワインやウイスキーが並べられて、宴の準備が整えられていました。

本日の夕食メニューはこちら。メインには豚肉の塩麴焼き、野菜の焼き浸しやポテトサラダなどの副菜がありました。
どれも優しいほっこりとするお味で、おいしく頂けました。
野菜のおかずが多かったので、ボリュームは少なく感じたかな。夕食後にピザ食べるのありきで、少なめにしてるのかも?

夕食の後はお楽しみの特製ピザ
一枚一枚丁寧に薪ストーブで焼き上げるので、早めに注文をしておかないと結構待つことになります。私たちはチェックインと同時にピザの予約を入れていたので、一番最初に焼いてくれました。

焼きたてあつあつのピザは、木の板にのせられてやってきました。見た目からすでにおいしい!
一切れ食べるとチーズがとろ~り、サクッとクリスピーな生地!おいし~い!!
それを炭酸の効いたコーラで流し込む!これぞ至福のひととき…!

至福のひとときはまだ終わらず、ピザの後はケーキ!
2人で2種類のケーキをシェアして食べました。工夫を凝らしたケーキよりも、手作りならではのこの素朴な感じのケーキが結局1番おいしいのよね。
ご飯をしっかり食べた後なのにいろいろ食べすぎちゃったね、と話していたら「五の池に来る人はご飯を食べるのを目的としてる人がほとんどだから、みなさんたくさん食べていかれますよ~」と、小屋のお姉さんが言ってました。

ランプの灯りに包まれる小屋の中で、薪ストーブの炎がパチパチと燃えるのをぼうっと眺める時間もまた至福。

朝食はスタンダード。
鮭の塩焼きや梅干し、昆布などご飯が進むおかずで、朝からもりもりエネルギーチャージをしました。

朝食後には、注文を入れておくと焼きたてアップルパイが頂けます。
焼きあがるまでに1時間くらい掛かるので、小屋の裏手にある継子岳までお散歩するのがおすすめです♪

小屋からの展望

小屋の前にあるのが、五の池小屋といえばの3つのユニークなテラス
他の山小屋ではまずお目にかかれない!このテラスでゆっくり寛げるのか…これはポイントは高いぞっ!

中でも人気なのはたたみテラス!
テラスにたたみを敷いてしまうなんて。斬新だけど、何故か大自然にマッチしている。
目の前には五の池があって、寝転べば真っ青な空がある。ここは天国です!

テラスからは剣ヶ峰も見えますよ。

池の近くには雷鳥が!親鳥と子供が3匹遊びに来ていました(^◇^)
御嶽山に雷鳥がいるって、あんまりイメージなかったな~。

小屋のすぐ裏手には飛騨頂上があります。
岐阜県側の登山口から登る人は、ここを目的地にする人が多そうです。

小屋から30分程歩くと、継子岳というピークがあります。
翌日の朝、アップルパイが焼きあがるまでの間に行ってみました。

少し歩くとコマクサの群生地があります。
山肌にびっしりと、ピンクの可憐なお花が咲いていました。見頃は7月中旬ごろ、正に最盛期でした。

継子岳に行く道中は、ハイマツ帯やちょっと不気味な雰囲気の瓦礫地帯を歩いたりと、変化に富んで面白かったです。
危険箇所もなく歩きやすい、お散歩にはうってつけでした。

継子岳は四ノ池のほうまで行ける周回コースもあるので、時間があれば回ってみるのもいいかも。
山頂からは目の前に乗鞍岳が見えるはずですが、この日は霞んでいて見えず。

継子岳から剣ヶ峰のほうを振り返る。
噴火によって作り出された複雑な地形が、ここからだとよく分かります。

摩利支天乗越から五の池小屋と継子岳を見たとき、ぽっかりと浮き出ているような、天空の縦走路にすごく胸が高鳴りました。
ここを歩いたんだなあ、ここに泊まったんだなあと思うとすごく幸せな気持ちになると同時に、また季節を変えて訪れたいと強く思いました。

勝手に総合評価

  • 薪ストーブカフェ「ぱんだ屋」の食事が絶品
  • 居心地の良いテラスがある
  • 小屋の方の接客が親切丁寧
  • 近くのピーク「継子岳」へ続く縦走路が最高に良かった
  • 人気であるが故に予約が取りづらい

勝手に総合評価 ★★★★★ 5.0

食事、設備、小屋の雰囲気、展望、どれを取っても最高クオリティだと感じました。
わくわくと胸が高鳴る山小屋ってそうそうないと思うんですが、五の池小屋はその貴重なひとつでした。
宿泊するからこその楽しみがたくさん詰まった山小屋でした!



コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA