登山用品の中で、最も過酷な環境に置かれる登山靴。登山靴の機能(防水性、撥水性)を維持するには、小まめなメンテナンスが欠かせません。難しいことではないので、登山が終わるたびにお手入れをしましょう。
このページでは、登山靴の水洗いについて説明していきます。
登山靴の水洗いの準備
準備するのは、靴用ブラシとスポンジ、割りばし、靴用の撥水材。
あまり汚れていないように見えますが、ランドラバー(登山靴の下部周囲を覆っているゴムの部分)は汚れが目立っています。アッパー部分はオレンジ色なので、汚れが目立っていないだけですね。
まずはインソールを取り外し、靴紐も取り外しておきましょう。
ついでに、インソールと靴紐の状態を確認します。。特に靴紐は、登山中に切れると面倒なので、しっかりチェックすることをおススメします。インソールの汚れが気になるなら、ぬるま湯に中性洗剤を入れて、歯ブラシなどで洗っておきましょう。
靴紐はネットに入れて洗濯するだけ。
登山靴を洗う
雑巾で、登山靴の中の小石やほこりを掻き出しておきます。びっくりするぐらい出てきますよ。登山靴の中は水洗いしません。
洗い終わって、乾いた後でもいいのですが、登山靴の状態の確認をしておきます。ソールにヒビ割れや剥がれがないか?穴が開いてないか?金具の状態は?命を預けるギアですので、念入りにチェックしましょう。
ソールの寿命は、使用頻度に関わらず、製造から5年程度とされています。見た目に問題がなくても、5年履いたら、メーカーに送ってソールの張替をしてもらいましょう。僕の登山靴のメーカーは、12,000円~15,000円で張り替えてくれます。
靴底に小石がつまっていたら、割りばしで取り除いておきます(今回は小石は詰まっていませんでした)。靴底は水をかけてブラシでガシガシやってしまいましょう。
登山靴本体部分を洗います。スポンジにたっぷり水を含ませて…。
水で濡らしながらスポンジで汚れを拭きとるイメージで。ランドラバーはゴム製なので、多少強めに擦っても大丈夫です。
ファブリック部分は、何度もスポンジに水を含ませて、洗い流すようにしていく。登山靴の上部までバンバン濡らして大丈夫ですよ(靴の中は基本的に洗わないので濡らさないように)。
毎回撥水剤で処理していれば、汚れは繊維に浸み込まず表面に浮いている状態です。洗剤を使わなくても、水だけで汚れは落ちるのです。
汚れを落としたら、外側をシャワーでしっかり流しましょう。
靴用の撥水材。これは靴が濡れた状態でも使えます。これは先端がスポンジになっていて、ポンポンと押し当てていくタイプ。
全体を隅々まで塗っていく。スプレータイプにすれば良かったですね。
最も水のかかりやすいベロの部分は入念に塗っていきます。はやりスプレータイプにするべきでした。
直射日光の当たらない、風通しの良いところで乾燥させます。我が家は扇風機の超弱風をあてて乾かします。
綺麗になりました。この後は、型崩れを防ぐために、靴紐を元通りに戻して結んでおきます。保管は風通しの良い場所で(と言っても普通のご家庭では下駄箱に入れるしかないと思いますが)。