登山用レインウエアの選び方

山の天気は変わりやすく、登る前は晴れていても、登っている途中で雨になるのはよくあることです。登山中に体を濡らすと、命に関わることもあります。レインウエアは必ず持っていきましょう。今回はレインウエアの選び方をまとめました。

体を濡らすと何が危険なのか

下山まで数時間。そんなときに雨に降られたら…。レインウエアを持っていないと悲惨なことになります。雨を避けることもできず、体を濡らしてしまうと、体温が奪われます。山は平地よりも気温が低いので、高度にもよりますが、凍えるほどの寒さとなります。そこに強い風が吹いていれば、あっという間に低体温症に陥ります。実際にトムラウシ山で、悪天候による低体温症で8人が死亡する事故がありました。北海道とはいえ、夏山登山の事故は大きく報道されました。登山用レインウエアは、雨と風を防ぎ、防寒着としても使用できるので、安心のためにも必ず持っていきたいところです。

登山用レインウエアの選び方

防水透湿性能のあるレインウエアを

レインウエアを選ぶ上で、第一に考えることは「防水透湿性能」の有無です。外からの雨水を弾き、汗などの水蒸気を外に逃がす機能が「防水透湿性能」です。代表的な素材はゴアテックスで、多くの登山用レインウエアに採用されています。「防水透湿性能」が無い安価なレインウエア(コンビニで売っているビニール合羽など)は、外からの雨水は防げても、汗を逃がすことができずに、体を濡らしてしまいます。雨を防げても結局濡れてしまうのです。

セパレートタイプがおすすめ

ほとんどの登山用レインウエアはジャケットとパンツのセパレートタイプです。これを選んでおけば間違いありません。ポンチョタイプやコートタイプもありますが、使う場面が限定されるのでおすすめできません。雨の富士山でポンチョを着ていた人を見たことがありますが、風に煽られてビショ濡れになって震えていました。

サイズの選び方

大きすぎず、小さすぎず、レインウエアの下に着るウエアも考慮して選びましょう。あまりにぴったりすぎると、体の動きを妨げます。迷ったらワンサイズ上を選びましょう。実際に店舗へ行って試着することをおすすめします。
また、セパレートタイプであれば、パンツも試着が必要です。パンツが短いと、雨が登山靴の中に入ってきてしまいます。試着したら登山靴も履いてみて、裾が登山靴を覆っているか、膝の曲げ伸ばしがスムーズにできるか確認しましょう。

価格

ゴアテックスが非常に高価な素材ですので、登山用レインウエアも高価になりがちです。ゴアテックス使用のレインウエアは上下セットで2万円以上はします。ただ、それだけ出す価値は絶対にありますので、思い切って買っておきましょう。登山だけでなく、通勤通学時にも重宝しますよ。

コストパフォーマンスに優れているのはモンベルのレインダンサーシリーズです。ゴアテックスですので、蒸れも少ないですし、軽量性・コンパクト性に優れています。僕もレインダンサーシリーズを数年にわたって使っていますが、今でも雨をしっかり弾いてくれます。

レインウエア着用時の注意点

いくら「防水透湿性能」に優れると言っても、限界はあります。大汗をかくような状況では、汗の拡散が間に合わず、体を濡らしてしまいます。これはどんなに性能の良いレインウエアでも避けられません。レインウエアを着用するときは、歩行速度を緩める・重ね着を減らすなどして、汗をかく量を減らしましょう。

雨対策をしっかりしていれば、雨の登山も楽しいものです。そのためには妥協せず、自分に合ったレインウエアを選びましょう。