ベースレイヤー(アンダーウェア)の選び方

登山の快適性を左右する、最も基本的なウェア、それがベースレイヤー(アンダーウェア)です。ベースレイヤーは、ウェア類の中で、最も重要であると言っても過言ではありません。購入時はよく吟味しましょう。

ベースレイヤーとは

レイヤリング

登山中のウェアの役割は、大きく分けると以下のようになります。

  1. 汗を吸収・発散
  2. 保温
  3. 外気(冷気)のシャットアウト
  4. 雨・風から守る

たった一枚のウェアで役割全てを網羅することはできません。そのために、様々な機能を持ったウェアをレイヤリング(重ね着)することで対応するのです。

ベースレイヤーの役割

その中で、ベースレイヤーは一番下に着るもので、登山中にかいた汗を肌から吸い取って発散する機能を持ちます。これによって、体をドライに保ち、冷えを防ぐことができるのです。「ベース」レイヤーというだけあって、レイヤリングの基礎となります。

ベースレイヤーの素材

化学繊維

主なものに、ポリエステルがあります。汗を吸収しやすく、発散しやすいのが特徴です。様々な機能をもたせたベースレイヤーが各社から発売されています。価格もこなれており、買いやすいのも利点です。

メリノウール

ウールの一種ですが、メリノ種と呼ばれる羊からとれるウールをメリノウールと呼びます。肌触りがよく、普通のウールにありがちなチクチク感がありません。保温性に優れますが夏でも快適です。数日山で過ごしても臭いにくい、抗菌防臭効果があります。化学繊維に比べると、汗の発散は弱いのですが、濡れていても汗冷えしにくいという特徴があります。価格は高め。1万円以上するのもザラです。買うのはちょっと勇気が必要です。

ハイブリッド

化学繊維とメリノウールの混紡。ウェアによって混紡率が違うので、性能も様々。良く言えばイイトコどり。悪く言えば中途半端。使うシーンを選べば活躍するでしょう。

綿はNG

綿の肌着は、汗をかいていないときは快適ですが、一度汗をかくと乾きにくいという弱点があります。大汗をかいたら、乾きにくい綿では体が冷えるのみです。まったく登山向きではありません。絶対にやめましょう。

ベースレイヤーの選び方

夏場

夏場の汗を大量にかく登山では、化学繊維に分があります。化学繊維の吸水力・速乾力は、そのまま夏山登山の快適性につながります。

冬場

一方、冬場ではメリノウールに軍配があがります。メリノウールの保温力は寒い時期には非常に頼もしいものです。また、外気は寒いのに、汗を大量にかく冬山登山では、メリノウールが持つ、汗で濡れてしまっても体が冷えにくいという利点が際立ちます。

ベースレイヤーのさらに下に着るドライレイヤー

どんなに性能の良いベースレイヤーでも、汗をかく量が多いと対応しきれずに汗冷えがおこります。そこで、撥水加工を施したウェアをベースレイヤーの下に着足すことで、汗を肌から遠ざける、ドライレイヤーというカテゴリも登場しています。これによって劇的に汗冷えが減るのだとか。
僕はまだドライレイヤーを使用したことがないのですが、かなり評判は良いようですね。と、いうわけで、近いうちにドライレイヤーを試す予定です。

登山は、寒くなったり暑くなったり、天候も変わりやすいものです。そんな状況でも「ベース」=「基礎」がしっかりしていれば、快適に過ごすことができます。少々値が張っても、しっかりしたものを選びましょう。