【ファーストエイドキット】登山に持っていく医薬品を登録販売者が選んでみた

アイキャッチ画像…お菓子じゃないの!

どうもこんにちは。santama(@santama0811)です。適当な写真がなかったので、おやつの写真をそれっぽく切り取ってみました。

今日は、登山に持っていく医薬品について書きます。

さて、一度山に入ってしまうと、しばらく下界には戻れませんよね。もし、体調が悪くなったら自分でなんとかするしかありません。そんな時はドラッグストアで入手できる医薬品が活躍します。

実は僕、登録販売者という資格を持っています。簡単に言うと、医薬品を販売できる資格です。

今回は、登録販売者の視点で、僕が登山に持っていく医薬品と、おすすめの医薬品をご紹介します。ドラッグストアのプライベートブランドは除外して、入手しやすいものをセレクトしています。

おすすめだから選ぶのではなく、自分に合った医薬品を選ぶことが大切です。もちろん、普段飲んでいて、ちゃんと効いている医薬品があれば、そちらを持っていくのが良いと思います。

とにかく困ったら、ドラッグストアの登録販売者や薬剤師に尋ねてみてくださいね!

熱・痛み対策

熱・痛みに効く医薬品は解熱鎮痛剤と呼ばれます。イブとかバファリンなどが有名ですね。

熱と痛みの原因はプロスタグランジンという物質が原因となるのですが、解熱鎮痛剤はプロスタグランジンの生成を抑えることで、熱や痛みを鎮めます。

飲み方のコツは、痛くなってきたら我慢せずにすぐ飲むことです。痛さMAXの時に飲んでも効きが悪いですよ。そして、空腹時は胃痛等の副作用が起きやすいので、軽めでも食事を摂ってから飲むようにしましょう。

ロキソニンS

発売されたとたん、市場の勢力図を一変させた、解熱鎮痛剤の最終兵器。主成分はロキソプロフェンナトリウム。

熱はもちろん痛みにめっぽう強いです。頭痛・生理痛・筋肉痛・腰痛から急な歯痛まで、登山中に起こりえる様々な痛みに効果がありますが、腹痛には効果がありませんので注意が必要です(悪化させる可能性もあります)。

ロキソニンSは眠気の出る成分も入っていませんし、一回一錠で効くのも楽でいいですね。しっかり効くのに、胃痛などの副作用が起きにくいのもポイントです(それでも空腹時に飲むのは避けましょう)

どんな山行でも持っていくべき医薬品の一つだと思います。ただし、薬剤師がいるドラッグストアでしか買えません。

タイレノールA

主成分は、アセトアミノフェン。子供用の風邪薬には広く配合されています。

解熱鎮痛剤で胃痛が起こる方はこちらを選択します。胃を傷めないやさしい医薬品です。ただし、痛みにはあまり効果がありません。

風邪薬

複数の成分を配合して、熱・痛み・鼻水・咳・たん…等々、風邪の諸症状を抑えます。

僕が登山に総合感冒薬を持っていく場合は、風邪のために持っていくというより、熱・痛み・鼻水・咳・たんの症状のどれが出ても対応するため、お守り感覚で持っていきます。

鼻水を止める成分は、眠気・口の渇きなどの副作用が起きやすく、登山向けではありません。人によっては副作用で、頭がぼーっとする・異常なまぶしさを感じる等の症状が現れることがありますので登山中の服用はおすすめしません。

コルゲンコーワIB錠TXα

解熱鎮痛剤のイブプロフェン(最大量)と抗炎症剤のトラネキサム酸のダブル処方で、風邪のつらい症状である、熱と痛み(特に喉)にめっぽう強い処方となっています。

ネーミングはわかりづらいので、指名買いが無さそうです。小林製薬を見習ってほしいところです。

エスタックイブファインEX

上の「コルゲンコーワIB錠TXα」にと比較して、熱・痛みに少し弱いですが、鼻水に強いです。鼻水をしっかり止める分、副作用として眠気・口の渇きなどに注意が必要です。

下痢止め

僕はお腹が弱いので、下痢止めは必携の医薬品です。便意との戦いは人間の尊厳をかけた戦いです。がんばれ肛門括約筋。

下痢は、止めてもよい下痢と、止めないほうがよい下痢があります。急性の激しい下痢や発熱・吐き気・血便などの症状を伴う下痢の場合は無理に止めないほうがよいことも。まあ、そんなときは登山ところじゃないと思いますけど…。

トメダインコーワフィルム

成分のロペラミド塩酸塩は、食べすぎ、飲みすぎや寝冷えによる下痢をがっつり強力に止めます。あまりに止めるので、食あたりの時の下痢には不適です(毒素が体から排出されなくなるため)。

名前の通り、フィルム状なので、小さな隙間に収納できます。いざというときのため、財布の中に入れておくと安心です。

ストッパ下痢止めEX

トメダインと違って食あたりや、腹痛を伴う下痢の際にも有効です。

傷薬

登山中にケガをしたら、まず水で傷口を洗いましょう。化膿を防ぐために、抗生物質の入った軟膏を塗っておけば安心です。

ドルマイシン軟膏

二種の抗生物質を配合した軟膏です。抗生物質は細菌の増殖を抑制して、化膿を防ぎます。化膿の予防だけでなく、化膿した後でも使えます。

これがなくても、ドラッグストアで「抗生剤の入った軟膏をください」と言えば、似たようなものを出してくれますよ。

虫刺され薬

虫刺され薬の主役はステロイドと呼ばれる成分です。ステロイドは炎症を強力に抑えるため、腫れや赤み、かゆみなどによく効きます。

ムヒアルファEX

登山中に起こる皮膚疾患は、虫刺され以外に、かぶれ・湿疹・じんましん・あせもなどがありますが、そのすべてに対応できます。ステロイド以外に、かゆみ止めや殺菌剤も配合されており、一本持っておくと安心です。傷には使えませんので、ドルマイシン軟膏と使い分けましょう。

虫よけスプレー

害虫から身を守る虫よけスプレー。ほとんどがディートを配合。ディートの濃度で、忌避できる害虫の種類と持続時間が決まります。

ディートの濃度5%では約90分、10%で2時間、30%で6時間、100%では10時間虫よけ効果が持続します。

スキンベープミストプレミアム

蚊、ブユ、アブ、ノミ、イエダニ、マダニ、サシバエ、トコジラミ、ツツガムシに効果があります。アブ・マダニに効果があるのが、登山にはありがたいですねえ。

ディートの濃度が薄いと虫よけ効果時間が短くなるため、登山中に付け直しが必要になります。スキンベープミストプレミアムは、ディート30%配合のため6時間効果が持続します。登山前に一回、下山前に一回で十分です。

使用できるのは12歳からですよ。

天使のスキンベープミストプレミアム

こちらはディートではなく、イカリジン15%の虫よけです。

適用害虫は、蚊、マダニ、ブユ、アブです。ディート主成分の虫よけに比べると、適用害虫は少ないですが、イカリジンは肌に優しいという特徴があります。

ディートは、肌に刺激があるので、まれにアレルギーや肌荒れを起こすことがあります。また、大量に摂取すると、神経毒性が見られるとの報告もあるんだとか。

ちょっと気になるのは、ディートがプラスチックを溶かすという点です。登山用品はプラスチックを使っている部分もあるので、気を付けたいところです。

そんなわけで、肌の弱い方や、お子様に使いたい方、登山用品が気になる方は、ディートを選んだほうがよいと思います。適用害虫の種類は少ないですが、安心して使えますよ。

筋肉疲労

筋肉疲労に。

エアーサロンパスジェット

筋肉の冷却・血流の促進・痛みと炎症の軽減をしてくれるスプレーです。靴下を脱いでスプレーしたときの気持ちよさと言ったら!ご褒美スプレーです。

アリナミンEXプラスα

売り文句の「目・肩・腰の疲れに」とは、まさに登山のことでは。登山中に恩恵を感じるというより、翌朝実感します。あれ?昨日あんなに歩いたのに筋肉痛になってない!

足のつり

足がつる原因は、水分やミネラル不足、筋肉の疲労、運動不足が挙げられます。

コムレケア

名前はカタカナですが、中身は漢方薬の処方である「芍薬甘草湯」です。漢方の中でも、即効性があることで知られています。

即効性があると言っても、飲んで効くまでに足のつりが治っていることも多いので、いまいち効いているんだかわからない気も。ただ、飲んでおけば予防効果もあるので、その後は安心して歩けるかと思います。

おそらく「芍薬甘草湯」のままなら売れてなかったと思います。ネーミングセンスはさすがの小林薬。

最後に

以上、思いついたものを書き出してみました。

僕の場合ですが、「ロキソニン」と「ストッパ」は不動のレギュラーです。あとは、行く山によって追加しています。皆さんも登山中のトラブルを想定しながら選んでいただければと思います。