登山の魅力

日本の山の魅力

日本の国土は、73%が山地で、名前のある山だけで18,000座あると言われています。
隆起してできた山、火山の噴火によってできた山。その山が、雨や雪によって、浸食されてできた複雑な地形。岩山があり、苔むす森があり、荒涼とした大地もあります。
南北に長い国土は、属する気候が亜寒帯から亜熱帯まであり、月に35日雨の降る島もあれば、とんでもなく雪が積もる地域もあります。植生も非常に豊かです。
狭い国土に、いろんな山がぎっしりと詰まっていて、季節による表情の変化もある。おまけに交通の便も良く、アクセスが容易です。

これはもう、登山のために生まれた国ですよね。

世界の名だたる山に比べると、標高という指標で考えると、見劣りするかもしれません。
しかし、逆に、誰もが登りやすい山が多いと言い換えることができます。山へ行くと、ご高齢の方が元気に登っていることからもそれは伺えるのではないでしょうか。

登山の魅力

展望

頂上からの眺めの素晴らしいこと。
普段、僕たちが見ている世界はせいぜい数十メートル先まで。それが、山に登ると一気に数十キロ先が見えてしまいます。ああ、世界はこんなに広いんだ。僕はなんてちっぽけなんだ。悩みなんてなかったんだ。

日本人なら、山に登っても登らなくても、富士山は特別な山ですよね。関東圏であれば、多くの山から富士山が見えます。しかも街で見るよりめっちゃデカい。遠近感がおかしい。山の向こうにめっちゃデカい山が見える。それが富士山です。

食事の喜び

山の上でこのレベルは、大変なごちそうです。

僕が登山にハマったのは、山で食べる食事の美味しさを知ってしまったからです。
登山ほど食事が美味しくなるスポーツはないと思っています。
当然ですが、山の上には吉野家もマクドナルドもありません。下界にいると、当たり前の食事が、山の上では当たり前じゃないのです。下界では、テーブルに足をのせて行儀悪くコーラで流し込むハンバーガーも、山の上では正座して一口ずつ味わっていただきます。それくらい美味しい。
それでも、とんでもなくまずい食事を出す山小屋もあります。なぜだ。登山と言う名のスパイスは?魔法が解けたのか?クソー。でも、それもまた楽し、です。

歴史・信仰

古来から日本では、山に神が宿るとされ、信仰されてきました。そういった山には神社があることが多いです。僕は信心深くないほうですが、そういう場所では思わず居住まいを正してしまいます。なにか空気が違うんです。これがパワースポットなんでしょうか。
人々が守ってきた山岳信仰の歴史・文化に思いを馳せるのも、楽しいです。

ピークハント

深田久弥の随筆「日本百名山」に描かれている100座の頂上すべてに登る、というのが登山をはじめた人の多くが持つあこがれです。僕も百名山を目指しています。
ところで、「百名山」ってちょうどいいですよね。これが「十名山」だったら、あっという間に終わってしまうし、「千名山」だったら、達成しようとも思えません。「百名山」なら、1年で10座登れば、10年で達成できます。ちょうどいいなあ!
色々な山に登っているうちに、「なんでこの山が百名山に入ってないんだ!」ということもあるかと思います。自分なりの百名山を作るのも楽しいかもしれないですね。

温泉

一説には世界の火山の10%が集まるといわれる日本。そんな火山立国には、温泉も豊富に湧き出しております。もちろん、山頂には温泉は湧いていません。下山後に入るのです。
普段当たり前にできることが、山の上ではできない。そこに山の楽しみがあるような気がします。
食事・睡眠・風呂の3つは、老若男女関係なく、普段から当たり前にとっている行動ですよね。この3つの行動は、山の中では物凄く制限されます。それだけに、制限が解放されたときの喜びたるや!…と僕は思っています。
登山中は汗を大量にかきますし、寒いですし、汚れますし、臭いですし。それをずっとずっと我慢して我慢して、やっと温泉に入ることができたとき。「くあああぁぁぁぁーッ!」幸せの瞬間です。生きててよかった。

自分の成長を実感できる

普段の生活の中で、自分の成長を実感できることってそうそう無いですよね。
登山は自分の成長を長く実感できるスポーツです。
高尾山に登るだけで筋肉痛に苦しんでいたのに、経験を積むうちに、数日の縦走だってできるようになります。
山に登るたび、自分の体力と技術の向上がわかります。頂上に立つたび、達成感を感じられ、自信が湧いてきます。