2024年11月22日
どうも、yunaです。
今回は、紅葉の名所と言われているアプトの道を歩いてきました。
santamaさんが以前から行きたがっていた場所で、榛名山に登った翌日訪れました。





以前アプト式鉄道が走っていた廃線が整備され、遊歩道として生まれ変わったという訳ですね。それがアプトの道!
道中にはたくさんの見所があるので、飽きることなく歩けます。
中でもめがね橋は紅葉スポットとして人気で、登山者だけでなく多くの観光客で賑わっていました。
目次
山旅サマリー
駐車場(9:02)→碓氷関所跡(9:26)→旧丸山変電所(10:00)→峠の湯(10:20)→碓氷湖(10:48)→めがね橋(11:16)→旧熊ノ平駅(11:49)→駐車場(13:35) CT4時間33分(標準CT3時間46分)
休憩、撮影時間が含まれています。
碓氷湖、めがね橋は観光客で大賑わいでした。その先の旧熊ノ平駅まで行く人は少なく、静かに歩けます。
最後まで歩き切ると、10つのトンネルをくぐることになります。
アプトの道の詳しいルートはこちらをご覧ください。
合計:0円 食費・登山口までの交通費除く
駐車場を目指す

道の駅よしおか温泉からおはようございます。
本当は4時には起きる予定だったけど、気付いたら6時だったいつものパターンです。
道の駅からは前日登った榛名山が見えました。

準備をしたらアプトの道に向けて出発。
途中にあったセブンで朝ごはんを調達して、車内でパッと食べました。

本日も快晴でいいお天気に恵まれました。
アプトの道は妙義山に近いからなのか、周囲には岩山がたくさんあり迫力がすごかったです。

鉄道文化むらの看板が見えてきたら、信号を曲がります。

信号を曲がると駐車場があります。
駐車可能台数が10台前後と小さな駐車場なので、平日でも満車に近かったです。私たちも滑りこみセーフで駐車出来ました。
鉄道文化むらにも駐車可能ですが、駐車場だけの利用の場合は駐車料金が掛かるとのことです。
駐車可能台数 10台前後
料金 無料
トイレ なし(アプトの道を歩いて数分のところにありました)
アクセス 容易
最寄りのコンビニ ローソン松井田バイパス店(MAPはこちら)

本数は少ないものの、最寄り駅である横川駅からバスも運行しています。
アプトの道を全て歩くのはちょっと体力的に不安…という方でも、好きなところから歩く行程を組むことが出来そうですね。

駐車場からすでに伸びている廃線。これだけでちょっとテンション上がってきた!
廃線ウォークというのは初めてなので、わくわくです。

目の前にある碓氷峠鉄道文化むらは、アプト式鉄道や碓氷線の歴史を学べたり、貴重な車両の展示、電気機関車の運転体験が出来たりと盛り沢山な施設です。
私たちは時間がなかったので立ち寄れませんでしたが、興味のある方は是非行ってみてください。

ちなみに、駐車場のすぐ側には釜めしで有名なおぎのやがあります。イニDのワンシーンに出てくるので有名な場所でもあり、ハチロクも置いてありました。
ここでお弁当を買っておいて、アプトの道中に食べるのもいいですね。

ここがアプトの道の起点。大きな看板があるので分かりやすいです。
見どころ満載、アプトの道ウォーキングトレイル
碓氷関所跡

アプトの道に入ると、早速綺麗な紅葉がお出迎えです。すごくいい感じじゃないの〜!

道案内の看板がちょこちょこ設置されているので、迷う心配もなさそう。


途中に公衆トイレと観光案内所がありました。
トイレは道中に何ヶ所かありますが、出発前に済ましておくと安心です。観光案内所ではソフトクリームの販売もされていました。

鉄道文化むらの展示車両を横目に見ながら歩き始めます。妙義山の紅葉もいい感じ!


最初の観光スポット、碓氷関所跡の案内板があります。
ここに行くにはアプトの道をちょっと外れることになり、民家の脇を通ります。

とても立派な関所跡です。国境の関所跡で、箱根の関所と並ぶ日本三大関所跡のひとつだそう。
ここで1635年に徳川幕府が関所で「入り鉄砲に出女」を厳しく取り締まることに。関所手形を提出させて、鉄砲などの武器が江戸に持ち込まれることや、人質として江戸に住まわせていた大名の妻子が逃げるのを防いでいたようです。


こちらが手形を差し出したおじぎ岩。
旧丸山変電所

関所跡を一通り見たら、先程の道に復帰します。

左を走っているレールは、鉄道文化むら〜峠の湯間で運行しているトロッコ列車のものです。帰りに乗ってみようか、なんて話していたけど休日しか運行していないようで残念。

かつては信越本線の鉄道が走っていて、横川~軽井沢間の11.2kmを運行していたアプトの道。標高差は552mで、最高傾斜が約3度。
普段山登りをしている私たちにとっては傾斜なんてないように感じるけど、鉄道で走るとなると結構な傾斜らしいです。
ちなみに、現在日本で唯一アプト式鉄道が走っているのは、静岡県にある大井川鐡道です。
ここにあるアプトいちしろ駅から長島ダム駅の区間は、普通鐡道で日本一の急坂になっているそうです。ダム建設のために作られ、現在は観光列車として運行しています。

途中にあった大きな橋。上を走っているのは上越自動車道です。
登山をするまでは縁のなかった道路で、火打山に登りに行く時に初めて走ってドキドキしたっけな。


アプトの道の紅葉は赤がよく目立っていました。
空が青いので、より美しく見える。紅葉って太陽があるかないかで色味が随分と変わりますよね。晴れてよかったな~!

丸山変電所に着きました。とても立派な建物です。

この丸山変電所は、急勾配の碓氷峠を通過する電気機関車に電力を供給していた大切な施設でした。
機械室棟と蓄電池室棟からなっていて、この2つは国の重要文化財にもなっています。

トロッコ列車は丸山変電所前で途中下車が可能みたいですね。
峠の湯

引き続き歩いていきます。
平日なので歩いている人もまばらで、ゆっくり写真撮影やら紅葉鑑賞が楽しめます。


昔はここに鉄道が走っていたんだなあと歴史を学びながら歩いていると、登山とはまた違った面白さがあって楽しいな。

santamaさんが茶色い犬が横切った!、というので何かと思えばおサルさんでした。

電線や木の上など、思い思いの場所で寛いでいます。
聞けば、この辺りではおサルさんがたくさんいるらしく、ぶら下げていたビニール袋を盗られたなんてこともあったそう。刺激しないようにさっと通ります。



トロッコ列車の線路をくぐるように進むと峠の湯に到着です。

肝心の建物の撮影をし忘れてしまい、写真を見返すとsantamaさんの後ろ姿ばかりに…。
峠の湯は日帰り入浴やお食事処のほかに、コテージやキャンプ場があって宿泊することも可能です。
アプトの道を歩き終わったら、車で戻ってきて入浴するのも良さそう。私たちもその計画でしたが、思いの外汗を搔かなかったので今回はパスしました。
碓氷湖

途中にあった力餅のお店、玉屋ドライブイン。
軽井沢にある「しげの屋」で力餅を食べると決めていたので、今回は立ち寄らない予定だったんだけど…のちに来ることになります。

ここからトンネルゾーンに入っていき、碓氷湖まで2つのトンネルを歩いていきます。
陽が入らないので、トンネル内はひんやりと冷たい空気が流れています。

足元にはライトが点いているので問題なく歩けました。
ライトは18時に消灯するそうなので、夜間の通行は注意が必要です。

私が想像していたアプトの道は、ゴールまでずっと線路が続いていると思っていたけど、いつの間にか線路は消えていてちょっと残念。
このあたりからはただの散歩道を歩いている感じで、廃線ウォーク感はあまりなかったです。


碓氷湖への標識が見えて来たら、左にそれて道路を下っていきます。

碓氷湖の紅葉もいい感じに色付いていて、とてもきれい!さすがは紅葉の名所です。
観光客も多く、ひっきりなしに車が出入りしていました。

湖畔の向こう側には橋が架かっていて、湖を一周できるようになっています。
今回はアプトの道がメインなので、ちょこっと立ち寄っただけでしたが十分楽しめました。
めがね橋

碓氷湖の景色を楽しんだらまたアプトの道へ。このあたりは落ち葉でフカフカ!

上を見上げると、のっぺりとした猫みたいな木が生えていました。

碓氷湖から次の観光スポットであるめがね橋までは、3つのトンネルを歩きます。
碓氷湖~めがね橋間はやはり人気で、観光客が見るからに増えました。

30分足らずでめがね橋に到着です。

200万8000個ものレンガで作られているめがね橋は、長さ91m・高さ31mとその大きさは国内最大規模。この大きさの橋を全部レンガで作ったとは驚きですね。

すぐ下には碓氷バイパスが走っていて、車でここまでやってくる人もいます。そのためか、橋の上は観光客で大賑わいでした。
碓氷バイパスはよく利用するのでめがね橋はいつも見上げていたけど、今日は橋の上にいるので面白かったです。
旧熊ノ平駅

最後の目的地である旧熊ノ平駅に向けて出発します。

唯一排煙口のある6号トンネルは、10個あるトンネルの中で断トツで一番長く、546mもあります。
先程までは100~200mくらいの長さだったので、すごく長く感じました。

薄々思っていたけど、アプトの道よりも道路沿いの紅葉のほうがきれい…?
帰りに碓氷バイパスを車で走ったけど、その思いは的中でした(笑)。

旧熊ノ平駅まで歩く人はやはり少なく、めがね橋をゴールとする人が多いようですね。
ぽつぽつと人がいるくらいで、先程の賑やかさに比べるととても静かに歩けました。

めがね橋から5つのトンネルをくぐって、30分ほどで到着しました。
まず目に入ったのが熊ノ平殉難碑。昭和25年、ここで豪雨による大規模な土砂崩れが起き、作業中の職員や家族らが犠牲となってしまったようです。
奥に見える建物は、平成まで現役だった変電所です。

当時の終点の軽井沢駅までの中間地点となっていた熊ノ平駅。
現在歩けるのはここまでで、この先は立ち入り禁止となっています。

当時は単線だった期間、横川駅~軽井沢駅間で唯一の平坦地ということもあり、ここで上下線の電車のすれ違いをしていたそうです。

普段では中々出来ない、線路と線路の間を歩くという体験が出来るのも廃線ウォークの魅力。
前述したように、しげの屋で力餅を食べる予定だったので行動食を何も持ってなかった私たち。(というか、しげの屋がアプトの道の途中にあると勝手に思っていた笑)
ここにきてめちゃくちゃ空腹に襲われました。夏からずっとバッグのポケットに入れていたべとべとの飴を食べて何とか凌ぐことに(◞‸◟)

奥には紅葉のトンネルがとてもきれいでした。
駐車場まで来た道を戻る

それでは、来た道をまた戻って駐車場まで帰ります。
行きは若干の登りでしたが、帰りは下りなのでCTも少し短くなります。

行きに歩いた道だけど、見ている方向が違うと光の入り方なんかも変わって、紅葉がまた違って見えます。
めがね橋は相変わらずの盛況っぷりでした。

やっぱりアプトの道の中では一番ここが好きだなあ。

帰りもおサルさんに遭遇。トロッコ列車の線路で寛いでいました。

駐車場まで戻ってきました。4時間半で往復出来ました。いい感じの疲労感!
今回立ち寄ったお店

しげの屋の力餅を食べるべく、急いで山道を走りお店へ。しかし、まさかの受付終了。
閉店1時間前には着いたのにぃ…。40分かけて来たのにぃ…。無駄に駐車料金350円支払っただけぇ…。竹の器に入ったシャレオツな力餅が食べたかったああ!
おもちを食べた後は、雲場池の紅葉も見に行こうと思っていたけど、そんな気分じゃなくなってしまいました…。
碓氷峠の力餅 玉屋ドライブイン

また40分かけて碓氷峠のほうまで戻り、結局玉屋ドライブインで食べることに。

店内は昔ながらの感じで落ち着きます。
以前は熊ノ平駅で営業しており、駅廃止後にこの場所に移転。創業250余年の歴史を持つお店だそうです。その歴史を知ると、旧熊ノ平駅まで歩いた身としてはこっちに来て正解だったな、と思いました(笑)。
力餅以外にもカレーライスや丼ものなどの食事もありました。

名物の力餅ときなこ餅を注文!もち米100%でつくられたお餅は、柔らかくもっちり。
あんこもあっさりとした甘さでくどくない。きなこも安定のおいしさ。
疲れた体に甘~いお餅がとにかく沁みました…。

おいしすぎたので追加でお土産も購入。
代替案として訪れたお店でしたが、代替案にするにはもったいない良いお店でした。
六助うどん

碓氷峠周辺で食事処を色々調べたものの、営業してなかったりで帰り道にあった埼玉県本庄市のうどん屋さん「六助うどん」に来ました。
アプトの道から全然近くないですが、とてもおいしかったのでご紹介。
口コミに「かつ丼定食は気軽に頼むと痛い目にあう」と書いてあったけど、お腹が空いていたので、2人とも同じものを注文!
かつ丼は厚切りのお肉なのにとても柔らかく、出汁の味がしっかり効いていておいしい。
うどんは小サイズが付いてくるんですが、一見少なそうに見えて武蔵野うどん特有の太くて噛み応えのあるうどんなのでしっかりボリュームがあり、普通に一人前って感じです。
お値段1290円とコスパも良く、機会があればまた訪れたいです。
今回のお役立ちアイテム
日陰やトンネル内は肌寒いので、ソフトシェルが活躍!
ポケットに入っていた飴で空腹を凌げました(笑)。
大体塩飴かサイダーキャンディを常備しています。
アニメもおすすめ。ノリノリなユーロビートが眠気覚ましになって山道では良く聴きます!
アプトの道を振り返る
山登りとはまた違うお散歩感覚で楽しく散策できた廃線ウォーク。
ただ歩くだけではなく随所に見所があり、歴史を学べながら歩けるのが魅力的でした。
紅葉も綺麗で、名物の力餅も食べられて、4時間半の歩行時間でギュッと中身が詰まった充実したものになりました。
今回のようなお散歩ハイキングを、今後はもっと取り入れてみようと思った1日でした!